小人(しょうじん)罪(つみ)無(な)し玉(たま)を懐(いだ)いて罪(つみ)有(あ)り
《「春秋左伝」桓公一〇年から》つまらない人間でも、本来のままなら罪を犯すことはないのに、身分不相応の財宝を持つと罪を犯すようになる。
しょう‐そう【正倉】
律令時代、中央・地方の諸官司や寺院などに設置され、正税稲・宝物などを保管した倉庫。
しょうそう‐いん【正倉院】
奈良市東大寺大仏殿の西北にある宝庫。天平時代の建造で、校倉(あぜくら)造りの北倉・南倉を、板倉である中倉がつなぐ。宝物には、聖武天皇の遺愛品や東大寺の文書・寺宝などのほか、ペルシアおよびアジア...
しょう‐てい【少丁】
太宝令制で、17歳以上20歳以下の男子。正丁(せいてい)の4分の1の税を負担した。養老令では中男(ちゅうなん)という。しょうちょう。
しょうてつものがたり【正徹物語】
室町前期の歌論書。2巻。正徹著。文安5〜宝徳2年(1448〜50)ごろの成立。藤原定家への傾倒が強く、和歌に関する識見を随筆ふうにつづったもの。
しょうでん‐ぶし【正伝節】
上方浄瑠璃の流派の一。初世宮古路薗八(みやこじそのはち)の門から出た春富士正伝が始めたもの。宝暦(1751〜1764)のころ、京坂地方に流行。
しょうふく‐じ【聖福寺】
福岡市博多区にある臨済宗妙心寺派の寺。山号は安国山。建久6年(1195)源頼朝の寄進により建立。開山は栄西。日本最初の禅道場。寺宝に大鑑禅師画像・朝鮮鐘など。
しょうもん‐の‐じってつ【蕉門の十哲】
芭蕉門下の10人のすぐれた俳人。ふつう、榎本其角(えのもときかく)(宝井其角)・服部嵐雪(はっとりらんせつ)・向井去来・内藤丈草・杉山杉風(すぎやまさんぷう)・志太野坡(しだやば)・越智越人(お...
しょうりん‐じ【聖林寺】
奈良県桜井市にある真言宗の寺。山号は霊園山。和銅5年(712)藤原鎌足の子定慧(じょうえ)が創建、建久年間(1190〜1199)再興と伝える。元禄年間(1688〜1704)に文春が子安延命地蔵菩...
しょくごせんわかしゅう【続後撰和歌集】
鎌倉時代の勅撰和歌集。20巻。宝治2年(1248)後嵯峨院の院宣により、藤原為家が撰し、建長3年(1251)成立。歌数約1370首。新古今時代の歌人の歌を多く収録。続後撰集。