せん‐じ【宣旨】
1 奈良・平安時代、天皇の意向を下達すること。また、朝廷の命令を下に伝えること。宣。 2 平安時代以降、天皇の命を伝える文書。勅旨を蔵人(くろうど)が上卿(しょうけい)に伝え、上卿は外記(げき)...
せんずい‐びょうぶ【山水屏風】
山水(さんすい)を主題に描いた屏風。平安時代には宮中などで用いられたが、鎌倉時代以降、密教の灌頂(かんじょう)儀式の調度に転用されるようになり、霊地の風景を描いたものも作られた。
せんてい‐さい【先帝祭】
毎年、先帝の崩御の日に宮中の皇霊殿で行われる慰霊の祭事。 山口県下関市の赤間(あかま)神宮で5月2日から3日間行われる祭礼。もと先帝会(え)といい、後鳥羽天皇が安徳天皇の葬られた阿弥陀寺でそ...
せんぼう‐こう【懺法講】
宮中で行われた法華懺法の法会。
ぜ‐じょう【軟障】
《「ぜんじょう」の撥音の無表記》宮中の行事の際の装飾を兼ねた障屏用の幕。柱の間、御簾(みす)の内側にかけた。ふつう、絹地の表面に唐絵や大和絵を描き、周囲に紫の綾(あや)の縁を巡らし、乳(ち)に綱...
そう‐こう【倉皇/蒼惶】
[ト・タル][文][形動タリ]あわてふためくさま。あわただしいさま。「何新(かしん)はただ—として公主を負いまいらせて宮中を出ました」〈露伴・運命〉
そうしあらいこまち【草子洗小町/草紙洗小町】
謡曲。三番目物。宮中の歌合わせで、小野小町の相手となった大伴黒主は、小町の詠歌を盗み聞いて万葉集に書き入れ、古歌だと主張するが、小町が草子を洗うとその歌の文字が消える。草紙洗。
そう‐とん【草墪/草墩】
腰掛けの一種。わらを芯(しん)にして、高さ約40センチの円筒形につくり、表面を錦(にしき)で包んだもの。平安時代、宮中で節会(せちえ)・饗宴(きょうえん)の際に公家が用いた。
そめ‐どの【染殿】
1 平安時代、宮中や貴族の邸内で糸や布の染め物をした建物。 2 染物師。また、染物屋。〈日葡〉 藤原良房の邸宅。京都の正親町(おおぎまち)の南、京極の西にあったという。
ぞう‐し【曹司】
1 宮中や官庁内に設けられた女官・官吏などの部屋。「更衣の—を、ほかに移させ給ひて」〈源・桐壺〉 2 貴族の邸内に部屋を与えられて仕えること。また、その人。「殿の内に年ごろ—して候ひつる人々」〈...