ひ‐かく【秘閣】
1 貴重な文書などを所蔵する宮中の書庫。 2 墨柄(すみづか)の異称。
ひ‐くろうど【非蔵人】
1 平安時代、蔵人所(くろうどどころ)に所属する官職の一。良家の子で六位の者から選ばれ、蔵人に準じて昇殿を許されて、殿上の雑用を勤めた者。非職(ひしき)の者。 2 江戸時代、賀茂・松尾・稲荷(い...
ひ‐げろう【日下﨟】
六位の蔵人(くろうど)のうち、当番で宮中の雑事を務め、天皇の供御(くご)に伺候した者。
ひざ‐つき【膝突き/軾】
1 神事や宮中の行事などで、地面にひざまずくとき、地上に敷いて汚れをふせぐ半畳ほどの敷物。布帛(ふはく)や薄縁(うすべり)などで作る。 2 遊芸の師匠に入門するときの礼物。入門料。
ひたき‐や【火焼き屋】
1 宮中で、庭火・かがり火をたいて夜を守る衛士(えじ)の詰めていた小屋。 2 宮中・野の宮などで、斎火(いむび)を起こし、神饌(しんせん)を調理する建物。
ひ‐むろ【氷室】
天然氷を夏までたくわえておくために設けたむろ。地中や山かげに穴をあけ、上を茅(かや)などでおおう。昔は宮中用の氷室が山城・大和・丹波・河内(かわち)・近江(おうみ)にあった。《季 夏》
びゃっこつうぎ【白虎通義】
中国、後漢の儒学書。4巻。班固撰。後漢の章帝が宮中の白虎観に諸学者を集め、五経の解釈の異同を討議させた結果を記録編集したもの。白虎通。
びわ‐あわせ【琵琶合(わ)せ】
琵琶を左右に分けて合わせ、その伝来・音色・形状などの優劣を競う会。平安時代から宮中などで行われた。
ふじだいこ【富士太鼓】
謡曲。四番目物。宮中の管弦の催しの際に楽人浅間と役を争って殺された楽人富士の妻が、悲嘆に暮れて夫の形見の装束を着け、太鼓にかたきの姿を見て、これを打って狂乱する。
札(ふだ)削(けず)る
宮中の殿上(てんじょう)の間にある当直の簡(ふだ)から姓名を除く。殿上人の籍を除く。