より‐より【寄り寄り/度度/時時】
[副]《「より(度)」を重ねたもの》ときどき。ときおり。「彼等は—秘密に相語らい」〈秋声・縮図〉
よ・る【寄る】
[動ラ五(四)] 1 ある人・物やある所に向かって近づく。近寄る。「彼女のそばに—・る」「たき火の近くに—・る」 2 1か所に集まる。一緒になる。「親類が—・って相談する」「三人—・れば文殊の知...
寄(よ)ると触(さわ)ると
一緒に寄り集まるごとに。何かというと。機会さえあれば。「—みんなその話だ」
よる‐べ【寄る辺/寄る方】
頼みとして身を寄せるところや人。また、頼みとする配偶者。「—のない老人」「我が身の—と頼まむに、いと頼もしき人なり」〈源・玉鬘〉
よるべ‐の‐みず【寄る瓮の水】
神前のかめにたたえられた水。神霊を寄せるためのものという。「さもこそは—に水草(みくさ)ゐめけふのかざしよ名さへ忘るる」〈源・幻〉 [補説]「よるべ」は「寄る辺」とも。