かん‐しつ【寒湿】
寒さと湿り気。寒気と湿気。
かん‐ぱ【寒波】
寒気団が温暖な地域に進入し、気温が急激に下がる現象。「—到来」《季 冬》「—急日本は細くなりしまま/青畝」
かんれい‐ぜんせん【寒冷前線】
寒気側から暖気側へ移動している前線。寒気団が暖気団の下に潜入して押し上げる。通過時には気温が急に降下し、驟雨(しゅうう)・雷雨・突風などを伴う。
かんれい‐ていきあつ【寒冷低気圧】
中緯度域で周囲よりも相対的に低温な寒気からなる低気圧。高緯度の寒気団が南下し、偏西風によって切り離されて渦状になるため、寒冷渦、切離低気圧、カットオフ低気圧ともいう。日本上空がこの低気圧に覆われ...
こおり‐こんにゃく【凍り蒟蒻/氷蒟蒻】
こんにゃくを寒気にさらして凍らせ、乾燥したもの。精進料理などに用いる。こごりこんにゃく。しみこんにゃく。《季 冬》
こおり‐そば【凍り蕎麦/氷蕎麦】
ゆでたそば切りを寒気にさらして凍らせ、乾燥させたもの。熱湯で戻して食する。
こおり‐どうふ【凍り豆腐/氷豆腐】
豆腐を凍らせてから乾燥させた食品。本来は冬の寒気を利用して作るが、今では冷凍機・乾燥機を利用して作るものも多い。高野豆腐。こごり豆腐。しみ豆腐。《季 冬》
さえ【冴え/冱え】
1 寒気・光・色・音などが澄みきること。「月光の—」 2 頭脳の働きや感覚が鋭いこと。技術などが鮮やかなこと。「勘の—」「包丁さばきの—」 3 江戸時代の遊里で、遊興のこと。また、酒宴。「あらゆ...
さっ‐き【殺気】
1 人を殺そうとする気配。激しい憎悪・敵意に満ちた、不穏な空気・気配。「—がみなぎる」「—を帯びる」 2 草木を枯らす寒気。
し・みる【凍みる】
[動マ上一][文]し・む[マ上二]寒気が厳しくて、こおりつく。また、寒さが厳しくて、こおるように感じる。《季 冬》「—・みる夜や物言ひかはす襖(ふすま)越し/紅緑」