うきね‐の‐とり【浮き寝の鳥】
水に浮いたまま寝る鳥。和歌ではふつう、思う人に会えない嘆きにたとえていう。「涙川—となりぬれど人にはえこそみなれざりけれ」〈千載・恋一〉
うき‐まくら【浮(き)枕】
1 船またはいかだの上で旅寝すること。浮き寝の枕。「杣川(そまがわ)の筏(いかだ)の床の—夏は涼しきふしどなりけり」〈詞花・夏〉 2 《涙で枕が浮く意の「浮き」に「憂き」を掛けて》独り寝のつらさ...
うきょう‐が【右脇臥】
僧侶の寝る姿勢。右わきを下にして、足を重ねて臥(ふ)す。
うしろ・む【後ろむ】
[動マ四]「後ろ見る」に同じ。「この御方にあづかりて、思し—・め」〈夜の寝覚・一〉 [補説]上一段活用の動詞「うしろみる」からの変化で、上二段にも活用した形跡がある。
うずら‐の‐とこ【鶉の床】
ウズラの臥(ふ)す所。野宿すること、また、むさくるしい寝所のたとえ。「風はらふ—は夜寒にて月影さびし深草の里」〈新千載・秋上〉
うそ‐ね【嘘寝】
[名](スル)「空寝(そらね)」に同じ。
うそ‐ぶ・く【嘯く】
[動カ五(四)]《「嘯(うそ)吹く」が原義》 1 とぼけて知らないふりをする。「そんなことがあったかね、と平気な顔で—・く」 2 偉そうに大きなことを言う。豪語する。「絶対に優勝してみせる、と—...
うたた‐ね【転寝】
[名](スル)眠るつもりもないまま、うとうとと眠ること。仮寝。「テレビを見ながら—する」
うち‐お・く【打ち置く】
[動カ四] 1 物などをちょっと置く。「御硯の蓋に、小さき松ども—・きつつ」〈夜の寝覚・三〉 2 物事をそのままの状態にしておく。ほうっておく。「しさしたることの今日過ぐすまじきを—・きて」〈枕...
うち‐おどろ・く【打ち驚く】
[動カ四] 1 ふっと目が覚める。「現(うつつ)にありしやうにてありと見て、—・きたれば夢なりけり」〈更級〉 2 はっと驚く。ひどくびっくりする。「入道殿のかけても思しよらざんめるに、—・かれ給...