こ‐じょう【小尉】
能面の一。気品のある老人面。室町初期の面打ち小牛清光の創作といわれ、脇能物の前ジテなどに用いる。小牛尉(こうしじょう)。
さこん‐の‐じょう【左近尉】
⇒左近衛将監(さこんえのしょうげん)
さひょうえ‐の‐じょう【左兵衛尉】
左兵衛府の第三等官。大・小尉がある。
さんこう‐じょう【三光尉】
能面の一。室町後期の面打ちの三光坊が作ったとされる、庶民的な老人の相をもった面。
しょう‐い【少尉】
軍隊の階級で、尉官の最下位。
じゅん‐い【准尉】
軍人および自衛官の階級の一。曹長の上、少尉(自衛官では三尉)の下。旧日本陸軍では、将校ではないが敬礼・服装などは士官に準じる。准士官。
じょう【尉】
1 老翁。おきな。特に能で、老翁の役。また、それに用いる能面。⇔姥(うば)。→尉面 2 炭火の白い灰となったもの。「あらかた—になりかけた炭火」〈里見弴・安城家の兄弟〉 3 律令制で、衛府(えふ...
たい‐い【大尉】
1 軍人の階級の一。尉官の最上位で、少佐の下、中尉の上の位。旧海軍では「だいい」と称した。 2 太政(だいじょう)大臣の唐名。 3 古代中国の武官名。正しくは「太尉」。
ちち‐の‐じょう【父尉】
1 古く、猿楽の「翁(おきな)」に登場した老人の役。また、その舞。室町中期に廃絶。現在、能の「翁」の特殊演出「父尉延命冠者」に名残を残す。 2 能面の一。目尻がつり上がった切りあごの老人面。1で...
ちゅう‐い【中尉】
軍人の階級の一。尉官の第二位で、大尉の下、少尉の上。