駕(が)を枉(ま)・げる
《「蜀志」諸葛亮伝から》貴人がわざわざ来訪する。転じて、来訪するの意の尊敬語。
きか◦す【聞かす】
[連語]《「す」は尊敬の助動詞》お聞きになる。きこす。「高志(こし)の国に賢(さか)し女(め)を有りと—◦して」〈記・上・歌謡〉
き‐きょう【帰敬】
[名](スル)《帰依(きえ)敬礼(きょうらい)の意》仏などを心から信じ、尊敬すること。きけい。
き‐こう【貴公】
[代]二人称の人代名詞。男性が、対等または目下の男性に対して用いる。江戸前期には、武士が目上の男子に対して敬意をもって用いたが、しだいに尊敬度が落ち、江戸末期には、現在の用いられ方になった。
きこし‐お・す【聞こし食す】
[動サ四]《動詞「聞く」の尊敬語「きこす」と、動詞「食う」の尊敬語「おす」の複合したもの》「治める」の尊敬語。お治めになる。「—・す国のまほらぞ」〈万・八〇〇〉
きこし‐め・す【聞こし召す】
[動サ五(四)]《動詞「聞く」の尊敬語「きこす」に動詞「見る」の尊敬語から転じた「めす」の複合したもの》 1 本来の「飲む」「食う」の尊敬語から転じて、酒を飲むことを戯れていう。「だいぶ—・して...
きこ・す【聞こす】
[動サ四] 1 《「き(聞)かす」の音変化》「聞く」の尊敬語。お聞きになる。「麗(くは)し女を有りと—・して」〈記・上・歌謡〉 2 《1の意味から変化したものとも、下位者に言い聞かせる意の四段活...
き‐さま【貴様】
[代]二人称の人代名詞。 1 男性が、親しい対等の者または目下の者に対して用いる。また、相手をののしる場合にも用いる。おまえ。「—とおれ」「—の顔なんか二度と見たくない」 2 目上の相手に対して...
き‐しつ【記室】
1 中国の官職名の一。後漢に置かれ、長官のもとで文章・記録をつかさどった。 2 《1を経由して差し上げる意》手紙の相手を尊敬して、あて名の下につける語。
き‐しょ【貴所】
[名] 1 相手を敬って、その住所をいう語。 2 貴人の居所。貴人の御前。「或る—より仰せを承りて」〈著聞集・一九〉 [代]二人称の人代名詞。あなたさま。あなた。中世までは尊敬の意を含んでい...