きょう‐とう【経塔】
1 経文・陀羅尼(だらに)などを納めて供養する塔。 2 写経で、経文の文字によって五重・七重の塔の形を表したもの。
きょう‐どう【経幢】
表面に尊勝陀羅尼などを刻んだ石柱・金属柱。唐代に始まり、日本でもつくられた。→石幢
きり‐まわ・す【切(り)回す】
[動サ五(四)] 1 中心になって物事を処理する。また、巧みにやりくりする。「店をひとりで—・す」 2 物のまわりを切る。「髪を禿(かぶろ)に—・し」〈平家・一〉 3 あちらこちらを切る。また、...
ぎおう【祇王/妓王】
平家物語に登場する人物。京都の白拍子。平清盛の寵愛(ちょうあい)を受けたが、のち、自分の推挙した仏御前にその寵が移ったため、母・妹とともに尼となり、嵯峨(さが)往生院に隠棲した。 謡曲。三番...
ぎおう‐じ【祇王寺】
京都市右京区嵯峨にある真言宗大覚寺派の尼寺。明治28年(1895)往生院の跡に再建された。祇王・祇女(ぎじょ)およびその母の墓である宝篋印塔(ほうきょういんとう)がある。
ぎじょ【祇女】
平家物語に出てくる人物。祇王(ぎおう)の妹で、京都の白拍子(しらびょうし)。姉とともに嵯峨(さが)往生院にはいり、尼となった。ぎにょ。
く‐げん【公験】
《「験」は証拠の意》 1 古代、私有地の売買・譲与による所有権の移転を国司・郡司が公認した文書。 2 律令制で、僧尼に与えた身分証明書。
くち【朽ち/腐ち】
[語素]名詞の上に付いて用いる。 1 くさった、の意を表す。「—木」「—葉(ば)」 2 年老いた、老いぼれた、の意を表す。「—尼」「—女」
くち‐あ・し【口悪し】
[形シク] 1 悪口をいうさま。口が悪い。「—・しきをのこ」〈落窪・二〉 2 食欲がない。「或る尼の—・しとて物の食はれぬに」〈散木集〉
くち‐あま【朽ち尼】
老いぼれた尼。「なにがしが母なる—の侍るを」〈源・夢浮橋〉