やま‐かご【山駕籠】
昔、山道などで用いた粗末な駕籠。竹で底を円形に編み、垂れがなく、丸棒または丸竹を通してかつぐ。山輿(やまごし)。
やま‐かじ【山火事】
山で起きた火事。山焼け。山林火災。
やま‐かずら【山蔓/山鬘】
1 ヒカゲノカズラの別名。 2 1で作った髪飾り。「あしひきの—の児(こ)今日行くと我に告げせば帰り来(こ)ましを」〈万・三七八九〉 3 夜明け方、山の端(は)にかかる雲。「明星や桜さだめぬ—」...
やまかずら‐かげ【山蔓蔭】
ヒカゲノカズラの別名。「あしひきの—ましばにも得難きかげを置きや枯らさむ」〈万・三五七三〉
やま‐かせぎ【山稼ぎ】
山で、伐木・採薪・狩猟などをして生計を立てること。
やま‐かぜ【山風】
1 山に吹く風。山から吹いてくる風。 2 夜間、尾根から谷、谷から平野部へと吹き下ろす風。山の斜面が放射冷却し、重くなった大気が低い方へ流れ出すために起こる。
やま‐かた【山方】
《「やまがた」とも》 1 山のある地方。 2 《「やま」は比叡山のこと》比叡山延暦寺にかかわること。また、延暦寺の僧たち。「御念仏の僧ども、—、奈良方」〈栄花・楚王の夢〉
山(やま)片付(かたつ)・く
山のすぐ近くにある。片方が山に接している。「雪をおきて梅をな恋ひそあしひきの—・きて家居せる君」〈万・一八四二〉
やま‐かっこ【山括弧】
文章表記中などで用いる‹ ›や« »の記号。引用や語の強調などに使う。山パーレン。ギュメ。ギメ。→括弧
やま‐から【山柄】
山のようす。その山の風格。「み吉野の吉野の宮は—し貴(たふと)くあらし」〈万・三一五〉