すい‐てん【水天】
1 水と天。水と空。「—一色」 2 水に映る天。 3 《(梵)Varuṇa》十二天の一。水をつかさどる竜神で、また西方の守護神。形像は左手に羂索(けんさく)・右手に剣を執り、亀の背に乗るものが多い。
すり‐がね【摺鉦】
歌舞伎下座音楽や祭礼囃子(ばやし)などに用いる打楽器。真鍮(しんちゅう)製の小形の鉦で、左手に持ち、右手の桴(ばち)で摺るように打つ。ちゃんぎり。ちゃんちき。当たり鉦。
すり‐つづみ【摺鼓/揩鼓】
古代の雅楽の打楽器。インド起源で、奈良時代に中国から渡来。胴の両端に革面をつけ、革ひもで締めたもの。左手で支え、右手の指で革面をはじいたり、こすったりして鳴らした。揩鼓(かいこ)。答臘鼓(とうろ...
せいたか【制吒迦/勢多迦】
《(梵)Ceṭakaの音写。息災・福寿の意》八大童子の第八。矜羯羅(こんがら)とともに不動明王の脇士(きょうじ)。ふつう像は童形で、頭に五つの髻(もとどり)を結び、左手に三鈷(さんこ)、右手に金...
そうしゅううめざわのひだり【相州梅沢左】
葛飾北斎による風景版画のシリーズ「富嶽三十六景」の作品の一。現在の神奈川県中郡二宮町の梅沢付近から見える風景を描いたもの。左手前に水場に集まる鶴が描かれ、飛び立った2羽の鶴の向かう先に富士山が描...
ぞうじょう‐てん【増長天】
《(梵)Virūḍhakaの訳》四天王の一。須弥山(しゅみせん)の中腹に住し、南方世界を守護する神。像は赤色で甲冑(かっちゅう)をつけ、ふつう、右手に鉾(ほこ)を持ち左手を腰に当てる姿に表す。増...
た‐な‐さき【手先】
1 手のさき。ゆびさき。 2 鷹狩りで、鷹を止めておく左手のゆびさき。徒前(たださき)。
タブラ‐バヤ【(ヒンディー)tablā-bāyāṃ】
北インド音楽で用いる太鼓。右手でたたくタブラと左手でたたくバヤの併称で、2個一組で演奏する。両者とも片面に膜を張り、手のひらや指で打って音を出す。タブラ。
たんじょう‐ぶつ【誕生仏】
釈迦が誕生したとき、右手で天を指し、左手で大地を指して「天上天下唯我独尊」と唱えたという姿をかたどった像。灌仏会(かんぶつえ)のときにこの像に甘茶を注ぐ。《季 春》
ちけん‐いん【智拳印】
金剛界の大日如来の結ぶ印。胸の前で、左手をこぶしに握って人さし指だけ立て、それを右手で握る印。右手は仏、左手は衆生(しゅじょう)を表し、煩悩(ぼんのう)即菩提(ぼだい)の理を示す。