いっ‐こ【壱鼓/一鼓】
1 雅楽器の一。細腰鼓(さいようこ)の最小のもの。順次に二鼓・三鼓と大きくなる。中世には一鼓だけが古楽用楽器として残り、さらにそれも羯鼓(かっこ)で代用されるようになった。 2 雅楽の舞曲。雑楽...
う‐ほう【右方】
1 右のほう。⇔左方。 2 「右方の楽(がく)」および「右方の舞(まい)」の略。
うほう‐の‐まい【右方の舞】
雅楽で、右方の楽により右方の舞人がまう舞。朝鮮および中国東北地方の舞で、舞人は緑色系統の装束をつけ、舞台後方、向かって右側から出入りする。右舞(うまい・うぶ)。⇔左方の舞。
うら‐て【占手】
1 昔、相撲(すまい)の節会(せちえ)で、最手(ほて)に次ぐ2番目の地位。左・右とあり、後世の関脇に相当する。最手脇(ほてわき)。 2 歌合わせで、最初の1番。「左方—の菊は」〈寛平菊合〉 3 ...
かっ‐こ【羯鼓】
1 雅楽に用いる打楽器の一。奈良時代に唐から渡来したもの。左方(さほう)の楽で、演奏の速度・長短を指揮する主要楽器として使う。長さ約30センチの鼓胴の両側に直径約23センチの馬革の鼓面を固定し、...
きょう‐おち【香落ち】
将棋で、実力の上の者が自分の左方の香車(きょうしゃ)をはずして手合わせすること。
けいろう‐こ【鶏婁鼓】
雅楽用の楽器。中国から伝来したもので、直径・長さともに約18センチの小形の太鼓。舞楽「一曲」で、左方(さほう)の舞人が首から下げて右手のばちで打つ。
ご‐びょう【五廟】
中国で、諸侯の太祖の廟と二昭・二穆(ぼく)の廟を合わせていう呼称。太祖廟を中央とし、その左方の廟が昭で第2代・第4代を、また、右方の廟が穆で第3代・第5代をまつる。
さかあみ‐ぶね【逆網船】
逆網を積み、左方を受け持つ船。→真網船
さ‐がく【左楽】
「左方(さほう)の楽」に同じ。⇔右楽。