おはつ‐とくべえ【お初徳兵衛】
大坂内本町の平野屋の手代徳兵衛と北の新地の遊女天満屋のお初。また、元禄16年(1703)に起こった二人の情死事件を題材にした浄瑠璃・歌舞伎などの通称。近松門左衛門作「曽根崎心中」が有名。
おはな‐はんしち【お花半七】
大坂の刀屋の手代半七と遊女お花の心中事件を題材とした浄瑠璃・歌舞伎などの通称。近松門左衛門作「長町女腹切(ながまちおんなのはらきり)」など。
おはらめ【大原女】
歌舞伎舞踊。長唄。2世瀬川如皐(じょこう)作詞、9世杵屋六左衛門作曲。文化7年(1810)江戸中村座で、3世中村歌右衛門が演じた九変化「奉掛色浮世図画(かけたてまつるいろのうきよえ)」の一。大原...
おばこ‐むすび【祖母子結び/姨子結び】
江戸末期の女性の髪形の一。髪を束ねて左右に小さい輪を作り、横に笄(こうがい)を挿して、中央を余った髪で巻いたもの。喪中の髪形とされ、のち、多く町家の主婦が結った。おばこ。
おび‐がね【帯金】
1 容器などに巻き付ける帯状の金具。「ビヤ樽の—」 2 刀を帯に結びつける緒を通すために、鞘(さや)につけてある鐶(かん)。 3 女帯を結ぶとき、左右を結ぶ代わりに、重ね合わせて挟み留めるのに用...
おぼ‐ろか
[形動][文][ナリ]はっきりしないさま。ぼんやりとしているさま。「総てが如何にも又、間のろく—な色を帯んで聞える」〈左千夫・告げびと〉
おまん‐げんごべえ【おまん源五兵衛】
心中をして寛文年間(1661〜1673)の俗謡などに歌われた、おまんと薩摩源五兵衛。二人の話を題材として、近松門左衛門の「おまん源五兵衛薩摩歌」、井原西鶴の「好色五人女」などの作品がある。
オムニ‐ホイール【omni wheel】
全方向車輪の一。車輪の外周に、車輪本体の回転方向に対して垂直の方向に回転する複数のローラーが配置されている。これを車体に3つまたは4つ取り付け、それぞれ独立したモーターで駆動する。ローラーには動...
おもて‐せんけ【表千家】
千家流茶道の分派の一。元伯宗旦の三男、江岑(こうしん)宗左を開祖とする。表流。表。
おもて‐づかい【面使い】
能の演技で、顔を左右に動かして見回す型。