さし‐つま・る【差し詰まる】
[動ラ四] 1 困った状況におちいって窮する。窮迫する。「この詞(ことば)に兄弟—・ったる気を開き」〈浄・会稽山〉 2 その時期、その場に近づく。差し迫る。「それぞれの家業外(ほか)になりゆき、...
さし‐つ・む【差し詰む】
[動マ下二] 1 せっぱつまった状態になる。思いつめる。「大神宮の仰せと思ひ候はんずるなりと—・めて仰せられたりける度」〈愚管抄・四〉 2 矢を次々につがえる。「—・めて思ふ様に射けるに」〈太平...
差(さ)し詰(つ)め引(ひ)き詰(つ)め
立て続けに矢を弦(つる)につがえては射るさま。差し取り引き取り。差し取り引き詰め。「—さんざんに射る」〈平家・四〉
さし‐づな【差(し)綱】
「差し縄(なわ)1」に同じ。
さし‐て【差(し)手】
相撲で、自分の手を相手の脇の下に差し入れること。また、その腕。
差(さ)し手(て)を返(かえ)・す
「腕(かいな)を返す」に同じ。
さし‐で【差(し)出】
1 突き出ていること。また、そのもの。 2 「差し出口」の略。「言はれぬ—か知らねども」〈浄・会稽山〉 3 「差し出者」の略。〈日葡〉
さしで‐がまし・い【差(し)出がましい】
[形][文]さしでがま・し[シク]必要以上に、他人のことに関与しようとする。出過ぎた感じである。「—・いことを言うようですが」 [派生]さしでがましさ[名]
さしで‐ぐち【差(し)出口】
でしゃばってよけいな口出しをすること。また、その言葉。「—をたたく」
さしで‐の‐いそ【差し出の磯】
海や湖の中に突き出ている磯。所在未詳。[歌枕]「しほの山—にすむ千鳥君が御世(みよ)をば八千代とぞ鳴く」〈古今・賀〉