えちご‐かたびら【越後帷子】
越後小千谷(おぢや)地方で産出する、越後上布(じょうふ)や越後縮(ちぢみ)で仕立てた単(ひとえ)。
おお‐かたびら【大帷子】
1 装束の下に着る麻布製の単(ひとえ)の衣。暑中の汗取りとして用いた。 2 糊(のり)を強くした白布で仕立て、武家の正装である直垂(ひたたれ)の下に重ねて着たもの。
かた‐びら【帷子】
《袷(あわせ)の片枚(かたひら)の意》 1 裏をつけない衣服の総称。ひとえもの。 2 生絹(すずし)や麻布で仕立てた、夏に着るひとえの着物。《季 夏》「青空のやうな—きたりけり/一茶」 3 経帷...
きょう‐かたびら【経帷子】
仏式の葬儀で、名号・経文・題目などを書いて死者に着せる衣。白麻などで作る。経衣(きょうえ)。
くさり‐かたびら【鎖帷子】
筒袖の帷子に鎖をとじつけた防御具。鎧(よろい)や衣服の下に着込むので着込(きご)みともいう。くさり。
ぐそく‐かたびら【具足帷子】
近世の武士が、具足の下に肌着として着た、ひざまでの長さの単(ひとえ)。小帷子(こかたびら)。
こ‐かたびら【小帷子】
1 素襖(すおう)の下に着る、小形に仕立てた帷子。 2 鎧(よろい)の下に着る、半袖でひざまでの丈の単(ひとえ)。
しぶ‐かたびら【渋帷子】
柿渋を塗ったかたびら。
すずめ‐の‐かたびら【雀の帷子】
イネ科の一、二年草。各地の道端や原野に生え、高さ10〜25センチ。葉は線形。淡緑色の卵形の穂を円錐状につける。《季 春》
ちぢみ‐かたびら【縮帷子】
縮織りで作った帷子。