おお‐づめ【大詰(め)】
1 芝居の最終の幕、また場面。江戸時代には、一番目狂言の最終の幕をいった。→大切(おおぎ)り 2 物事の終局の場面。最後の段階。「捜査は—を迎えた」
おおでらがっこう【大寺学校】
久保田万太郎の戯曲。4幕。昭和2年(1927)発表。浅草の代用小学校が、明治末期の学制改廃という時代の推移の中で寂れていくようすを描く。
おお‐どしより【大年寄】
豊臣時代の五大老、および江戸幕府の大老のこと。
おお‐どろ【大どろ】
歌舞伎下座音楽で、大太鼓を長ばちで小刻みに打つ鳴り物。幽霊・妖怪・神仏などの出現する場面の幕切れや、つなぎに用いる。大どろどろ。⇔うすどろ。
おおばん‐ぐみ【大番組】
江戸幕府の職名。老中に属して戦時にはいくさの先頭に立ち、平時には江戸城・大坂城・京都二条城および江戸市中を交代で警備した。
おおばん‐ざ【大判座】
江戸時代、幕府の命を受け、大判鋳造をつかさどった役所。京都の後藤徳乗がその特権を与えられ、後藤家が代々世襲。
おおまと‐じょうらん【大的上覧】
江戸幕府の年中行事の一。各番衆(ばんしゅう)から射手を選び、将軍の御前で大的を射させたこと。大的御覧(おおまとごらん)。
おお‐むこう【大向こう】
《向こう桟敷の後方にあるところから》 1 劇場で、舞台から見て正面後方にある立見の場所。一幕見(ひとまくみ)の観覧席。 2 立見席の観客。芝居通の人が多かった。転じて、一般の見物人。
おお‐めつけ【大目付】
江戸幕府の職名。老中の支配下にあって、幕府の政務の監督、諸大名の監察などにあたった。定員は4〜5名、旗本から選ばれた。総目付の改称で、大名目付・総横目ともいった。→目付1
お‐かみ【御上】
1 天皇の敬称。 2 朝廷・幕府や政府など、時の政治を執り行う機関。また、為政者。 3 (「女将」とも書く)旅館・料理屋・居酒屋などの女主人。じょしょう。「大(おお)—」「若—」 [補説]大きな...