かいぐん‐そうさい【海軍総裁】
江戸末期の幕府海軍を統轄した職。初め、老中格の稲葉正巳が兼任し、実権は副総裁の榎本武揚にあった。慶応2年(1866)設置。明治元年(1868)廃止。
かいぐん‐そうれんじょ【海軍操練所】
江戸幕府が神戸に設置した海軍の教育機関。勝海舟が総管し、幕臣子弟・西国藩士を教育した。元治元年(1864)開所し、翌年廃止。神戸海軍操練所。 明治政府が東京に設置した海軍士官養成機関。明治2...
かいぐん‐でんしゅうじょ【海軍伝習所】
江戸幕府の海軍教育機関。安政2年(1855)洋式海軍創設のため、長崎に開設。勝海舟・榎本武揚らの幕臣のほか、五代友厚ら諸藩士が、オランダ海軍士官から海軍の諸技術を習得した。安政6年(1859)廃止。
かいぐん‐ぶぎょう【海軍奉行】
江戸幕府の職名。幕府の海軍を統轄したもの。慶応元年(1865)設置。明治元年(1868)廃止。
かい‐こう【開口】
1 口を開くこと。ものを言い始めること。 2 外に向かって開いていること。「—部の多い部屋」 3 ㋐能で、1曲の最初の謡いだしの部分。かいこ。 ㋑中世の猿楽で、最初に登場して祝賀の意を含めたこっ...
かいこくへいだん【海国兵談】
江戸中期の兵学書。16巻。林子平著。天明6年(1786)成立。寛政3年(1791)全巻刊。幕府に忌まれ同年に絶版。ロシア船の南下に警告を発し、国防の急務を論じた。
かいこく‐ろん【開国論】
江戸中期以後、鎖国・攘夷(じょうい)を廃し、外国との通商を主張した論。工藤平助・本多利明・渡辺崋山・高野長英らが主張。安政の開国後は、尊王攘夷論に対して佐幕開国論も行われ、文久期には尊攘論者のな...
かいしょてんちちょう【楷書天地帖】
幕末から明治期にかけて活躍した漢学者・書家の長三洲の著作。楷書の習字のための文字の見本帖。明治10年(1877)刊行。
かい‐しろ【垣代】
《「かきしろ」の音変化》 1 垣の代わりとして用いる幕。帳(とばり)を隔てとして用いるときの呼び名。 2 青海波(せいがいは)の舞楽のとき、庭上に垣根のように立ち並ぶ楽人の称。「四十人の—、いひ...
かいじょう‐じえいたい【海上自衛隊】
自衛隊の一。海上幕僚監部、自衛艦隊・地方隊・教育航空集団などの部隊、各種学校などからなり、海上幕僚長の補佐を受けた防衛大臣の統括の下に、海上における防衛を主な任務とする。昭和29年(1954)警...