けんだん‐しき【検断職】
1 中世、検断のことを扱う権限をもっていた役職。 2 室町末期の幕府の職名。侍所の管轄下で、京都市内および周辺の検断に関する雑務を取り扱った。
けん‐ち【検地】
近世、年貢の徴収と農民支配を目的に、幕藩領主が行った土地の測量調査。検地帳に田畑の面積・等級・石高・名請人などを記載し、領主支配の基礎とした。豊臣秀吉の太閤検地以後、全国的規模で行われた。竿入れ...
けんちくかとアッシリアのこうてい【建築家とアッシリアの皇帝】
《原題、(フランス)L'Architecte et l'empereur d'Abyssinie》フランスの劇作家アラバルの戯曲。2幕。1967年初演。
けんちょうじ‐ぶね【建長寺船】
火災で焼失した建長寺の再建費用を得るため、鎌倉幕府の公認により正中2年(1325)元に渡航した貿易船。
けん‐みゃく【見脈】
1 (「検脈」とも書く)脈をみて診断すること。「検温—」「—にして病を指す」〈滑・浮世風呂・前〉 2 外見から推察すること。「旅を歩くが商売といったら、たいてい—でも知れさうなことだ」〈滑・続膝...
けんみん‐し【遣明使】
室町幕府が明に派遣した使節。応永8年(1401)足利義満(あしかがよしみつ)が派遣したのが始まりで、使節は明国から送付してきた勘合を携行し、貿易にも当たった。→勘合貿易
けんむいらいついか【建武以来追加】
室町幕府の法令集。室町幕府は御成敗式目を基本法としたが、建武式目ののち、必要に応じて法令を追加した。
けんむ‐しきもく【建武式目】
延元元年=建武3年(1336)、足利尊氏(あしかがたかうじ)が示した室町幕府の政治要綱。17か条からなる。中原是円・真恵らに諮問して政治方針をまとめさせたもの。
けんむ‐の‐ちゅうこう【建武の中興】
元弘3年=正慶2年(1333)、後醍醐天皇が鎌倉幕府を倒して京都に還幸し、天皇親政を復活したこと。翌年建武と改元して公家一統の政治を図ったが、足利尊氏(あしかがたかうじ)の離反にあい、2年半で崩...
けんやく‐れい【倹約令】
江戸時代、幕府や大名が公布した倹約強制の法令。財政の緊縮をはじめ、日常生活における分相応の節約を命じたもの。