はい‐しょう【排簫】
中国古代の管楽器。下端を蜜蝋(みつろう)でふさいだ長さの異なる竹管16〜23本を1列に並べて、上端を吹き鳴らすもの。長さは40センチ前後。日本へは奈良時代に伝来、平安時代まで雅楽器として用いられ...
はかまだれ【袴垂】
平安時代の伝説上の盗賊。今昔物語集・宇治拾遺物語にみえ、和泉式部の夫藤原保昌の弟保輔(やすすけ)ともいわれるが未詳。
はくしもんじゅう【白氏文集】
唐の白居易の詩文集。元稹(げんしん)編の「白氏長慶集」50巻(824年成立)に自撰の後集20巻、続後集5巻を加えたもの。現本は71巻と目録1巻。日本には平安時代に伝来し、「文集(もんじゅう)」と...
はくしゅう‐もの【伯州物】
伯耆(ほうき)国の刀工が鍛造した刀剣。平安中期、安綱に始まるという。
はく‐びょう【白描】
東洋画で、墨1色を用い、筆線を主体として描く技法。また、その絵。中国では唐代に発達。日本では平安時代以降に盛行し、鎌倉時代には繊細な美しさを持つ白描大和絵様式の絵巻類がつくられた。
はじ‐き【土師器】
古墳時代から平安時代にかけて用いられた素焼きの土器。赤褐色か黄褐色で、文様がない。多くは轆轤(ろくろ)・窯(かま)を用いずに焼成。煮炊き用・食器として用いられ、5世紀以降は須恵器と併用。土師部(...
はじま・る【始まる】
[動ラ五(四)] 1 物事が行っていない状態から行う状態になる。行われだす。「勤めは朝九時に—・る」「工事が—・る」⇔終わる。 2 新しく起こる。新たに発生する。「戦争が—・る」 3 起因する。...
はちじょう‐どおり【八条通り】
京都市街地を東西に走る道路の呼び名。京都駅の南側を通り、平安京の八条大路にあたる。
はち‐じん【八陣】
中国の兵法で、古くから唱えられた8種類の陣立て。日本では、ふつう、平安時代に大江維時(おおえのこれとき)が唐から学んだという、魚鱗・鶴翼・長蛇・偃月(えんげつ)(または彎月(わんげつ))・鋒矢(...
はちだい‐しゅう【八代集】
古今和歌集以下、平安初期から鎌倉初期までの八つの勅撰和歌集の総称。古今和歌集・後撰和歌集・拾遺和歌集・後拾遺和歌集・金葉和歌集・詞花和歌集・千載和歌集・新古今和歌集。