ばい‐い【売位】
財物を納めた者に位階を授けること。平安時代、国家財政の不足を補うため、盛んに行われた。→売官(ばいかん)
ばい‐かん【売官】
金銭・財物を納めさせ、その代償に官職を授けること。特に平安時代、国費の不足を補うために盛んに行われた。→売位
ばい‐けん【売券】
平安中期から江戸時代、土地・家屋・諸権利などの売買の際、売り手から買い手に渡す売り渡し証文。売り券。沽券(こけん)。
ばや
[終助]動詞・動詞型活用の助動詞の未然形に付く。 1 話し手自身の願望を表す。…たらなあ。…たい。「これをかの北の方(かた)に見せ奉ら—」〈かげろふ・中〉 2 話し手自身の意志を表す。…う。…よ...
ばんざい‐ばん【万歳旛】
《「ばんぜいばん」とも》「万歳」の文字を表面にしるした旗。平安時代以来、朝賀の式や即位の儀に用いられた。万歳旗。
ばんすらく【万春楽】
平安時代、踏歌(とうか)に用いた囃子詞(はやしことば)の一。七言八句の漢詩の各句の末に唱えたもので、また、その歌曲全体をもいう。男踏歌用。ばんしゅんらく。ばんずんらく。
ばんだいなごんえことば【伴大納言絵詞】
平安末期の絵巻。3巻。貞観8年(866)に起きた応天門の火災をめぐる大納言伴善男(とものよしお)の陰謀、その露見と失脚を描く。卓抜な構成力と的確な描線や鮮やかな色彩で人物の描写にすぐれる。12世...
パクス【(ラテン)pax】
《「パックス」とも》平安。平和。
ひ
1 五十音図ハ行の第2音。硬口蓋の無声摩擦子音[ç]と母音[i]とから成る音節。[çi] 2 平仮名「ひ」は「比」の草体から。片仮名「ヒ」は「比」の旁(つくり)から。 [補説](1) 「ひ」は古...
ひえ‐しんとう【日吉神道】
神仏習合の理論を具体化した仏教的神道の一。延暦寺の地主神、日吉(ひえ)の神の本体を仏陀とし、諸神はその根本的仏性の示現とする。平安末期から鎌倉時代に起こり、江戸初期には徳川家康の信を得た天海が山...