びっちゅう‐もの【備中物】
備中の刀工が鍛えた刀の総称。平安後期から南北朝時代にかけて隆盛。青江物などに代表される。
びふく‐もん【美福門】
平安京大内裏外郭十二門の一。南面し、朱雀門(すざくもん)の東に位置する。壬生御門。
びゃっこ‐ろう【白虎楼】
平安京大内裏朝堂院四楼の一。大極殿の西南にあり、蒼竜楼(しょうりゅうろう)と相対していた。西楼。
びわ‐あわせ【琵琶合(わ)せ】
琵琶を左右に分けて合わせ、その伝来・音色・形状などの優劣を競う会。平安時代から宮中などで行われた。
びわ‐ほうし【琵琶法師】
琵琶を弾くことを職業とした盲目僧体の芸人。平安中期におこった。鎌倉時代、主として経文を唱える盲僧琵琶と、もっぱら平家物語を語る平家琵琶とに分かれた。→平曲
びん‐たたら
平安時代の歌謡。豊明(とよのあかり)の節会(せちえ)で帳台の試みのとき、后町(きさきまち)の廊で歌われた。
ふ
1 五十音図ハ行の第3音。両唇の無声摩擦子音[Φ]と母音[u]との結合した音節。[Φu] 2 平仮名「ふ」は「不」の草体から。片仮名「フ」は「不」の初2画から。 [補説](1) 「ふ」は、奈良時...
ふ
[助動][は|ひ|ふ|ふ|へ|(へ)]動詞の未然形に付く。動作・作用の反復・継続を表す。ずっと…しつづける。よく…している。しきりに…している。「つれもなき佐田(さだ)の岡辺(をかへ)に帰り居(...
ふ
[接尾]動詞の未然形の下に付いて四段活用動詞をつくる。もと、上代に用いられた反復・継続の意を表す助動詞「ふ」で、平安時代以降、特定の動詞にしか付かなくなり、接尾語化したもの。その特徴的な意味も失...
ふ【干/乾】
[動ハ上二]《上代語》「ひ(干)る」に同じ。「妹が見し楝(あふち)の花は散りぬべしわが泣く涙いまだひなくに」〈万・七九八〉 [補説]上代では、未然形・連用形に乙類の仮名が用いられているので、上二...