あきたじょう‐の‐すけ【秋田城介】
古代の秋田城鎮衛司令官。平安中期ごろ出羽介が兼任、後期以後は空職化したが、武門の名誉とされた。
あきはぎじょう【秋萩帖】
平安中期の書の巻子本(かんすぼん)。小野道風筆と伝えられる。万葉集などの和歌48首と王羲之(おうぎし)の手紙を、草書体の万葉仮名で書いたもの。書名は巻頭の歌「あきはぎの…」による。秋萩歌巻。
あげつち‐もん【上(げ)土門】
平安時代、平らな屋根の上に土をのせて造った門。後世には檜皮葺(ひわだぶ)きのものもできた。安土(あずち)門。
あし‐で【葦手】
1 装飾文様の一種で、文字を絵画的に変形し、葦・水鳥・岩などになぞらえて書いたもの。平安時代に始まり、中世を通じて行われた。葦手書き。 2 「葦手絵」の略。
あずかり【預(か)り】
1 人や物などを預かること。「—物」「保護—」 2 預かり証。「一筆—を書く」 3 物事の決着をつけないで持ち越すこと。特に相撲などで、勝負をつけないままにすること。「その件は次回まで—としよう...
あずかり‐どころ【預所】
1 平安末期以後の荘園制で、荘官(しょうかん)の一。領主に代わって下司(げし)・公文(くもん)などの下級荘官を指揮し、年貢徴集や荘地の管理などにあたった職。上司(じょうし)。あずかりしょ。 2 ...
あずま‐あそび【東遊び】
古く東国地方で、風俗歌に合わせて行われた民俗舞踊。平安時代から、宮廷・貴族・神社の間で神事舞の一つとして演じられた。歌方(うたいかた)は笏拍子(しゃくびょうし)を持ち、笛・篳篥(ひちりき)・和琴...
あぜち【按察使】
令外(りょうげ)の官の一。奈良時代、国司の施政や諸国の民情などを巡回視察した官。平安時代には陸奥(むつ)・出羽だけを任地とし、大納言・中納言の名目上の兼職となった。あんさつし。
あそみ【朝臣】
天武天皇が制定した八色(やくさ)の姓(かばね)の第二位。初めは、皇族から降下した有力氏族に与えられたが、平安時代以後は皇子・皇孫にも与えられ、姓の第一位となった。あそ。あそん。
あそん【朝臣】
《「あそみ」の音変化。中・近世は「あっそん」とも》 1 「あそみ(朝臣)」に同じ。 2 平安時代以降、五位以上の人につけた敬称としての姓(かばね)。三位(さんみ)以上は氏(うじ)の下につけ、四位...