ごうだんしょう【江談抄】
平安後期の説話集。6巻。大江匡房(おおえのまさふさ)の談話を藤原実兼(ふじわらのさねかね)が筆録したと伝えられる。長治・嘉承年間(1104〜1108)ごろの成立か。公事・摂関家事などの有職故実・...
ご‐えいか【御詠歌】
巡礼や浄土宗の信者などが仏の徳などをたたえて唱える歌。短歌や和讃(わさん)に節をつけたもので、一般に鈴や鉦(かね)に合わせて詠吟される。平安巡礼歌(じゅんれいうた)。
ご‐おん【呉音】
古く日本に入った漢字音の一。もと、和音とよばれていたが、平安中期以後、呉音ともよばれるようになった。北方系の漢音に対して南方系であるといわれる。仏教関係の語などに多く用いられる。→漢音 →唐音
ご‐きゅう【御給】
平安時代、朝廷から院・宮・親王・公卿などに給付される年官・年爵などのこと。
ごげん‐びわ【五弦琵琶】
1 奈良時代から平安初期に中国から伝来した5弦5柱の琵琶。雅楽に用いられたが、平安中期に廃絶。 2 広く5弦の琵琶。現在、筑前琵琶・錦(にしき)琵琶などがある。
ご‐こく【護国】
国の平安を守ること。「—の神」
ご‐さいえ【御斎会】
1 正月8日から7日間、大極殿(だいごくでん)(のちに清涼殿)に高僧を集め、金光明最勝王経を講義させ、国家の安泰と五穀の豊作を祈願した法会。結願(けちがん)の日には、御前で内論議(うちろんぎ)が...
ご‐し【五師】
1 釈迦(しゃか)入滅後、仏法を伝えた五人の師。迦葉(かしょう)・阿難陀・末田地(までんじ)・商那和修(しょうなわしゅう)・優婆毱多(うばきくた)の五人。 2 5種の僧。経師・律師・論師・法師・...
ご‐しゃ【五舎】
平安京内裏にあった、女御(にょうご)・更衣などの住む五つの殿舎。昭陽舎・淑景舎(しげいしゃ)・飛香舎(ひぎょうしゃ)・凝華舎(ぎょうかしゃ)・襲芳舎(しほうしゃ)のこと。
ごしゅういわかしゅう【後拾遺和歌集】
平安後期の勅撰和歌集。八代集の第四。20巻。承保2年(1075)、白河天皇の命により藤原通俊(ふじわらのみちとし)が撰し、応徳3年(1086)成立。和泉式部らの歌約1200首を収録。後拾遺集。