し‐あわせ【詩合(わ)せ】
左右に分かれて漢詩を作り、判者の判定によってその優劣を競う文学的遊戯。平安中期に始まった。闘詩(とうし)。
しいか‐あわせ【詩歌合(わ)せ】
数人が左右に分かれ、同じ題について作った漢詩と和歌とを比べ合わせて優劣を競うもの。平安後期に起こった。
しえい‐でん【私営田】
平安時代、地方豪族らが私費で大規模に経営した田地。→公営田(くえいでん)
しかわかしゅう【詞花和歌集/詞華和歌集】
平安後期の勅撰和歌集。八代集の第六。10巻。崇徳院の院宣により、藤原顕輔(ふじわらのあきすけ)が撰し、仁平元年(1151)ごろ成立。四季・賀・別・恋・雑に部立て。歌数409首。詞花集。
し‐がく【試楽】
公事(くじ)や賀茂神社・石清水八幡宮の祭礼などに行われる舞楽の予行演習。特に平安時代、賀茂・石清水の臨時祭の2日前に、清涼殿前庭で東遊(あずまあそび)や神楽を天覧に供する宮廷行事をいう。
しが‐の‐おおわだ【志賀の大曲】
奈良・平安時代、近江(おうみ)国滋賀郡にあった港。琵琶湖南西岸にあり、現在の唐崎付近という。
しき【式】
1 ある定まったやり方やかたち。方式。形式。型。「—に従う」 2 一定の作法にのっとって行う、あらたまった行事。儀式。「—を挙げる」 3 数学その他の科学で、文字や数を演算記号で結びつけ、ある関...
しきけん‐もん【式乾門】
平安京内裏外郭門の一。北面し、朔平(さくへい)門の西にあった。
しきしゃ‐でん【職写田】
奈良・平安時代、左右京職が、6か年以上帳簿記載登録申請がないために没収した戸田。不輸租田とし、賃租に出した。
しぎさんえんぎ‐えまき【信貴山縁起絵巻】
奈良県朝護孫子寺所蔵の3巻の絵巻。平安後期の作。信貴山に毘沙門天をまつった僧命蓮(みょうれん)にまつわる説話を描く。