お・う【追う/逐う】
[動ワ五(ハ四)] 1 ㋐先に進むものに行き着こうとして急ぐ。あとをついて行く。追いかける。「母親のあとを—・う幼な子」「逃走者を—・う」「機影をレーダーで—・う」 ㋑目標となるものに至り着こう...
おうぎしょう【奥義抄】
平安後期の歌学書。3巻。藤原清輔(ふじわらのきよすけ)著。天治元年(1124)から天養元年(1144)の間に成立。序と式(上巻)、釈(中・下巻)に分かれ、式は六義や歌病などについて解説、釈は和歌...
おうな【女】
《「おみな(女)」の音変化》おんな。特に、若い女性。「強からぬは—の歌なればなるべし」〈古今・仮名序〉
おお【大】
[形動ナリ]大きいさま。たっぷりしたさま。「夏影のつま屋の下に衣裁(きぬた)つ我妹(わぎも)裏設(うらま)けてあがため裁たばやや—に裁て」〈万・一二七八〉 [接頭]名詞に付く。 1 大きい、...
おおいがわぎょうこうわか‐じょ【大堰川行幸和歌序】
宇多天皇の大堰川行幸のとき、紀貫之ら六人の歌人が奉った歌63首に、貫之がつけた序文。延喜7年(907)成立。天皇の治世をたたえた美文。歌は散逸して残っていない。
おお‐つるぼ【大蔓穂】
キジカクシ科の多年草。葉は広線形で花茎の高さは20〜50センチ。5月頃、青紫色の円錐(えんすい)花序をつける。地中海沿岸地方の原産。シラーペルビアナ。
おき‐うた【置(き)唄】
長唄の舞踊曲で、踊り手が登場する前に歌われる、序奏的な部分。おき。
おき‐つ‐しらなみ【沖つ白波】
沖に立つ白波。「なごのうみの霞の間よりながむれば入る日をあらふ—」〈新古今・春上〉 [補説]沖の白波が「立つ」ところから「立田山」の、また、白波の「しら」と同音であるところから「知らず」の序詞と...
おき‐つ‐たまも【沖つ玉藻】
沖の美しい藻。「靡(なび)く」の序詞として多く用いられる。「わたつみの—のなびき寝む」〈万・三〇七九〉
屋下(おくか)に屋(おく)を架(か)す
《「顔氏家訓」序致から》屋根の下にさらに屋根を作る。むだなことをするたとえ。屋上屋を架す。