しょう‐しゃく【小酌】
[名](スル) 1 小人数の宴会。小宴。「花の大紳士と三つ鼎(がなえ)になって—を催していた」〈魯庵・破垣〉 2 少し酒を飲むこと。軽く一杯やること。
しょう‐てい【小亭】
小さなあずまや。ちん。「牡丹樹下の—に酒を呼んで」〈魯庵・社会百面相〉
しょう‐よう【徜徉/倘佯/倡佯】
[名](スル)気ままに歩き回ること。逍遥(しょうよう)。「春風に吹かれながら—する年少の男女がある」〈魯庵・社会百面相〉
しょうようろく【従容録】
中国元代の禅書。6巻。万松行秀(ばんしょうぎょうしゅう)が、宏智正覚(わんししょうがく)の「宏智頌古(じゅこ)百則」に評唱などを加えたもの。特に曹洞宗で重んじられる。万松老人評唱天童覚和尚頌古従...
しろむく‐てっか【白無垢鉄火】
《「しろむくでっか」とも》表面はおとなしそうに見えるが、内実はたちの悪い者。「有繋(さすが)に君は—で我輩よりは遥に兄分だ」〈魯庵・社会百面相〉
しわ・い【吝い】
[形][文]しわ・し[ク]金銭などを出し惜しみするさま。けちだ。しみったれている。「猾(こす)くて—・いから財(かね)は大分出来たろう」〈魯庵・社会百面相〉 [派生]しわさ[名] [補説]歴史的...
しん‐がく【心学】
1 心を修練し、その能力と主体性を重視する学問。宋の陸九淵(りくきゅうえん)や明(みん)の王陽明の学問。 2 江戸中期、京都の石田梅岩(いしだばいがん)が唱えた平易な実践道徳の教え。神道・儒教・...
しん‐げつ【新月】
1 「朔(さく)1」に同じ。 2 陰暦で、1を過ぎたころ、西の空に見える細い月。また特に、陰暦8月3日の月。《季 秋》「—に蕎麦(そば)打つ草の庵かな/几董」 3 東の空に輝き出てくる月。「三五...
しん‐しょう【臣妾】
家来とめかけ。転じて、主君に従属する者。「戦わずに敵の—となるよりは」〈魯庵・社会百面相〉
しんしょたいこうき【真書太閤記】
江戸後期の実録風読物。12編360巻。栗原柳庵編。講談の材となっていた太閤真顕記(しんけんき)その他をまとめた、豊臣秀吉の通俗的な一代記。