ゆみとる‐かた【弓取る方】
弓を持つ方。左。左方。ゆんで。「めづらしき君を見とこそ左手の—の眉根(まよね)掻(か)きつれ」〈万・二五七五〉
ゆみ‐ならし【弓鳴らし】
悪霊・けがれなどを払うまじないとして、手で弓弦(ゆみづる)を引き鳴らすこと。鳴弦(めいげん)。弦(つる)打ち。
ゆみ‐なり【弓形】
弦を張った弓のような形。ゆみがた。きゅうけい。「—に反る」
ゆみ‐の‐けち【弓の結】
射手を左右に分け、交互に弓を射させて勝負を争うこと。「右大殿の—に」〈源・花宴〉
ゆみ‐のこ【弓鋸】
弓形の枠に細い鋸歯(きょし)を張ったのこぎり。主に金属材料を切るのに用いる。
ゆみのこ‐ばん【弓鋸盤】
弓鋸を取り付け、モーターで往復運動させて、金属を切断する工作機械。
ゆみ‐の‐てんか【弓の天下】
京都三十三間堂の通し矢で、矢数を最も多く射た者の称。
ゆみ‐はじめ【弓始め】
「弓場始(ゆばはじ)め2」に同じ。
ゆみ‐はず【弓弭/弓筈/弓彇】
弓の両端の、弦の輪をかける部分。弓を射るとき、上になる方を末弭(うらはず)、下になる方を本弭(もとはず)という。銑(つく)。ゆはず。
ゆみはず‐の‐みつぎ【弓弭の調】
上代、男子が奉った貢物(みつぎもの)。弓矢で取った鳥獣が主であったところからいう。ゆはずのみつぎ。→手末(たなすえ)の調(みつぎ)