はり‐ぼうじょう【張りぼうじょう】
《「ぼうじょう」の語源・歴史的仮名遣いは未詳》古着を仕立てなおすこと。はりぼうじょ。「所まだらに色さめし、—の肌着には」〈浄・今川本領〉
はり‐ぼて【張りぼて】
1 張り子で、ある形に作ったもの。張り子作りの芝居の小道具など。ぼて。 2 (比喩的に)見かけは立派だが、実質の伴わないことやもの。張り子の虎。「二世議員ばかりで実務経験のない—内閣」
はり‐まぜ【貼り雑ぜ/張(り)交ぜ】
いろいろな書画などをとりまぜてはること。また、そのようにした屏風(びょうぶ)・襖(ふすま)など。
はり‐まわ・す【張(り)回す】
[動サ五(四)] 1 まわり一面に張る。はりめぐらす。「敷地に綱を—・す」 2 所かまわずなぐりつける。「目鼻の分かちなく握拳にて—・し」〈浮・世間猿〉
はり‐みせ【張(り)見世/張(り)店】
遊郭で、遊女が往来に面した店先に居並び、格子の内側から自分の姿を見せて客を待つこと。また、その店。
はり‐むしろ【張り筵】
雨などを防ぐために張りめぐらす筵。「雨降らぬ日、—したる車」〈枕・一二二〉
はり‐めぐら・す【張(り)巡らす】
[動サ五(四)]まわり一面に張る。もれなく張る。はりまわす。「紅白の幕を—・す」「捜査網を—・す」
はり‐もの【張(り)物】
1 洗ってのりをつけた布を、張り板や伸子(しんし)に張って乾かすこと。また、その布。 2 芝居の大道具で、木材を骨にして紙・布などを張ったもの。彩色して背景や屋体の壁などに用いる。
はり‐もん【貼(り)紋】
衣服・羽織などに貼り付けた紋。切り付け紋。
はり‐ゆみ【張り弓】
1 弦を張った弓。また、その形のもの。「天に—と言ひたり」〈枕・一四三〉 2 弓のように竹を張って獣を捕るわな。「鳴子、—とり出だし」〈浮・一代男・四〉