ねだれ【強請れ】
強いて請い求めること。ゆすること。また、その人。「やい、待て、待てと、—の胴声」〈浄・堀川夜討〉
ねだれ‐ごと【強請れ言】
ねだっていう言葉。ゆする言葉。「理屈をつめて—、腹が立つやら憎いやら」〈浄・冥途の飛脚〉
ねだれ‐もの【強請れ者】
物をねだる人。言いがかりをつけてゆする人。ねだりもの。「—か知らぬ、粗相をすな」〈浄・阿波鳴渡〉
もがり【強請/虎落】
《動詞「もがる」の連用形から》ゆすり。たかり。「おそろしき—どもにかたられ」〈浮・織留・一〉
もがり‐なわ【強請縄】
金品をゆするため、人を通さないように張った縄。「里の真中に一条の—を引渡し」〈読・八犬伝・四〉
もが・る【強請る/虎落る】
[動ラ四] 1 異議を申し立てる。逆らう。「いとたつ事を—・りければ」〈大和・附・二〉 2 言いがかりをつけて金品をねだる。ゆする。たかる。「七十に成る浄閑が—・られたといふ外聞悪さ」〈浄・寿の門松〉
ゆすり【揺すり】
1 ゆり動かすこと。「貧乏—」 2 (「強請」とも書く)おどして金品を出させること。また、その者。「—、たかりをはたらく」
ゆすり‐と・る【強請り取る】
[動ラ五(四)]人をおどして金品を強引に取る。「金を—・られる」
ゆすり‐ば【強請場】
歌舞伎で、強請を演じる場面。世話狂言、特に白浪物(しらなみもの)の中で発展した。
ゆす・る【揺する】
[動ラ五(四)] 1 ゆり動かす。「ぶらんこを—・る」「からだを—・って笑いこける」 2 人をおどして金品を出させる。「盛り場で金を—・られる」 3 ゆれ動く。ゆれる。「天地—・りて響く」〈宇津...