とり‐はや・す【取り囃す】
[動サ四]座をにぎやかにして興をそえる。座をとりもつ。「御くだもの参りなど—・して、御前にも参らせ給ふ」〈枕・一八四〉
とり‐わ・く【取り分く】
[動カ四]特に他と異なっている。特別である。「御前よりも—・きさるべきものどもをいださせ給ふ」〈大鏡・頼忠〉 [動カ下二]「とりわける」の文語形。
とん‐てき【頓的/頓敵】
軽はずみであること。また、その者。飛び上がり者。「休斎といへる—」〈浮・御前義経記・四〉
なが‐とこ【長床】
《「ながどこ」とも》寺院などで、板敷きの上に一段高くして、長く畳を敷いた所。「我独り両所の御前にて—に寝(ね)ぬ」〈梁塵秘抄口伝・一〇〉
なにごころ‐な・い【何心無い】
[形][文]なにごころな・し[ク]はっきりした考え、意図がない。なにげない。また、無心である。「万年筆で—・く二三行書きかけた時」〈漱石・明暗〉 「—・く御前にもて参りて」〈堤・虫めづる姫君〉
なめ‐す・う【並め据う】
[動ワ下二]並べて据える。「物ども御前に—・ゑ」〈宇津保・蔵開上〉
なれこ‐まい【馴子舞/馴講舞】
1 初対面の人などが親睦を図るために寄り集まってする舞。また、その舞を伴う宴会。「芸に従ひて思ひ思ひの—する中にも面白かりし事は」〈義経記・五〉 2 旅人が社寺の前を通るとき、神仏への手向けとし...
ぬか‐ず・く【額突く/叩頭く】
[動カ五(四)]ひたいを地につけて拝礼する。ひたいが地につくほどに丁寧にお辞儀をする。「主の御前に—・く」
のぼ・る【上る/登る/昇る】
[動ラ五(四)] 1 下から上へ、低い所から高い所へ移る。⇔下る。 ㋐他より一段と高い所へ移り進む。「山に—・る」「演壇に—・る」 ㋑そこを通って高い所に行く。「坂道を—・る」 ㋒川の上流へ向か...
はい‐じ【拝辞】
[名](スル) 1 いとまごいすることをへりくだっていう語。「御前を—する」 2 辞退することをへりくだっていう語。「せっかくの御指名ですが—いたします」