ひだまい‐の‐ふだ【日給の簡】
「にっきゅうのふだ」に同じ。「御前なる—に、内侍の督になすよしかかせ給ひて」〈宇津保・内侍督〉
ひと‐きざみ【一刻み】
1 一回きざむこと。 2 一階級。「いま—の位をだにと贈らせ給ふなりけり」〈源・桐壺〉 3 第一級。第一位。「御前の御遊びなどに、—に選ばるる人々」〈源・若菜下〉
ひと‐どお・い【人遠い】
[形][文]ひとどほ・し[ク] 1 人づきあいに慣れていない。人に親しまない。「至って無口な、—・い少年であったが」〈蘆花・思出の記〉 2 近くに人がいない。人けがない。「御前の—・くのどやかな...
ひと‐まわり【一回り】
[名](スル) 1 物のまわり、またはある範囲を、1回まわること。一周。一巡。「得意先を—する」 2 順番に従って最後の人にまでまわること。一巡。「打順が—する」 3 十二支が1回めぐる年数。1...
ひろ‐まえ【広前】
神の前を敬っていう語。神の御前。また、神社の前庭。「皇大御神(すめおほみかみ)の—にまをし給はく」〈祝詞・平野祭〉
ふう‐りゅう【風流】
[名・形動] 1 上品な趣があること。みやびやかなこと。また、そのさま。風雅。「—な庭」 2 世俗から離れて、詩歌・書画など趣味の道に遊ぶこと。「—を解する」 3 「ふりゅう(風流)2」に同じ。...
ふく‐そう【伏奏】
[名](スル)天子の御前にひれ伏して奏上すること。
ふたりしずか【二人静】
謡曲。三番目物。宝生以外の各流。義経記などに取材。静御前の霊が菜摘み女に乗り移って舞をまい、吉野の勝手明神の神職に回向(えこう)を頼む。
ふなべんけい【船弁慶】
謡曲。五番目物。観世信光作。平家物語などに取材。源義経一行は摂津国大物浦(だいもつのうら)で静御前と別れて船出する。海上で平知盛の亡霊に襲われるが、弁慶が祈り退ける。 歌舞伎舞踊。長唄。の...
へん‐ちき【変ちき】
[名・形動]「へんてこ」に同じ。「御前も余程(よっぽど)—な女だ」〈蘆花・不如帰〉