ござ‐な・い【御座無い】
[形][文]ござな・し[ク]《「御座」+形容詞「ない」から》 1 「ない」の意の丁寧語。ありません。「いやいやさやうの事では—・い」〈虎清狂・薬水〉 2 「いない」の意の尊敬語。いらっしゃらない...
ござ‐なおし【御座直し】
1 謁見のときに主君が自らの座を移して、相手に敬意を表すこと。「—の侍、御目見得の時、君の御座を直し給ふは臣下の面目也」〈松屋筆記〉 2 《御寝所を整える女の意から》めかけ。「この奉公に出る女を...
ござ‐の‐ま【御座の間】
1 貴人の着座する正面の間。 2 貴人のふだんいる部屋。御座所。
ござ‐ぶね【御座船】
1 貴人の乗る船。また、将軍や大名などの乗る豪華な船。 2 川遊びの屋形船。「芝居の果てより—をさし寄せ」〈浮・一代女・三〉
ござらっしゃ・る【御座らっしゃる】
[動ラ五(四)]《動詞「ござる」の未然形に助動詞「しゃる」が付いてできた語》 1 「いる」「来る」「行く」の意の尊敬語。いらっしゃる。「四十以上の人は一人も—・らぬ」〈魯庵・社会百面相〉 2 (...
ござり‐ま・す【御座ります】
[動サ特活]《「ござる」の連用形に助動詞「ます」が付いてできた語》 1 「来る」「行く」「いる」の意の尊敬語。動作・存在の主を敬って用い、高い敬意を表す。いらっしゃいます。「申し、頼うだ人、—・...
ござり‐もう・す【御座り申す】
[動サ四]「ござる」をさらに丁寧にした語。ございます。「今宵(こよひ)は忍びの初で—・すよの」〈松の葉〉
ござり‐や・す【御座りやす】
[動サ特活]《動詞「ござる」に丁寧の助動詞「やす」が付いてできた語》 1 「来る」「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。「与平様はどこにぞ。顔が見たい。—・せ」〈浄・寿の門松〉 2 「ある」の意の...
ござりん・す【御座りんす】
[動サ特活]《「ござります」の音変化》 1 「ある」「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。「成程奥の間に、今よう休んで—・す」〈浄・金短冊〉 2 「行く」「来る」の意の尊敬語。いらっしゃる。「曽根...
ござ・る【御座る】
[動ラ四]《四段動詞「ござある」の連体形「ござある」の音変化》 1 「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。「お奏者はどこもとに—・るぞ」〈虎明狂・餅酒〉 2 「ある」の意の尊敬語。お...