み‐しょうたい【御正体】
《「みしょうだい」とも》御神体。また、神仏習合の考えによって神体である鏡に本地仏の像を示した鏡像または懸仏(かけぼとけ)。
み‐しるし【御璽】
皇位を示すしるし。三種の神器。特に、玉。「天皇の—をたてまつる」〈允恭紀〉
み‐す【御簾】
1 簾(す)を敬い、また、丁寧にいう語。すだれ。 2 宮殿や神殿などに用いるすだれ。竹のひごを編み、平絹・綾・緞子(どんす)などで縁をとった目の細かいもの。 3 「御簾紙(みすがみ)」の略。
みす‐いり【御簾入り】
昔、内親王が降嫁するとき、輿入れ以前に夫になる人が内親王の御所に一宿したこと。
みす‐うち【御簾内】
1 垂れ下がったみすの内側。 2 人形浄瑠璃の劇場で、舞台上手上部のすだれの内側の狭い部屋。修業中の太夫(たゆう)・三味線弾きの演奏場所。転じて、未熟な義太夫語り。 3 歌舞伎で、すだれの掛かっ...
みす‐がい【御簾貝】
ミスガイ科の巻き貝。潮間帯にみられ、貝殻は卵形で薄く、殻径4センチくらい。殻表は白色に茶褐色の横縞が多数ある。軟体は淡紅色で大きく、殻に入りきらない。房総半島以南に分布。
みす‐がみ【御簾紙/三栖紙/美栖紙】
奈良県吉野から産する和紙。コウゾを原料とする上質の薄様紙で、懐紙・表具用紙などとする。みす。
みす‐くさ【御簾草】
植物ガマの別名。
み‐すまる【御統】
上代、多くの玉を緒に貫いて輪とし、首にかけたり腕に巻いたりして飾りとしたもの。「弟棚機(おとたなばた)の項(うな)がせる玉の—」〈記・上・歌謡〉
御簾(みす)を隔(へだ)てて高座(こうざ)を覗(のぞ)く
意のままにならず、もどかしいたとえ。靴を隔ててかゆきをかく。