こころ‐ざむ・い【心寒い】
[形][文]こころざむ・し[ク]恐れや驚きのために、ぞっと身の縮む思いがするさま。「桃子を亡くした—・い草八の身に」〈井上友一郎・受胎〉
こころ‐ざわり【心障り】
気に障ること。気がかり。「前後に—なくて胸安からん」〈一葉・やみ夜〉
心(こころ)時雨(しぐ)・る
もの悲しくて、心が湿りがちになる。「神無月なほ定めなき雲よりも—・るる夕暮れの空」〈夫木・一六〉
こころ‐しずか【心静か】
[形動][文][ナリ]心が穏やかで落ち着いているさま。平静であるさま。「—に余生を送る」「—な日々」
こころ‐して【心して】
[副]注意して物事をするさま。「事故を起こさないよう、—運転しなさい」
こころ‐しらい【心しらひ】
あれこれと心を配ること。心遣い。配慮。「—の用意すぎて、いとさかしらなり」〈落窪・一〉
こころ‐しら・う【心しらふ】
[動ハ四] 1 よく知っている。精通している。「兵(つはもの)のことに—・へるは」〈継体紀〉 2 心遣いをする。「よろづ細かに、あはれに—・ひ参らせ給ふも」〈栄花・玉の飾り〉
こころ‐しり【心知り】
[名・形動ナリ] 1 互いに心を知り合うこと。懇意であること。また、その人や、そのさま。知己(ちき)。「花薄(はなすすき)招くたよりかひもなし—なる人し見えねば」〈和泉式部集・下〉 2 よく事情...
心(こころ)知(し)・る
事情・気心・情趣などを理解する。「ひそかに—・れる人と言へりける歌」〈土佐〉
こころ‐じたく【心支度】
心の準備。心構え。心組み。「その—をする必要があった」〈藤村・夜明け前〉