へい‐しん【平心】
落ち着いた心。おだやかな心。
へいじょう‐しん【平常心】
ふだんと変わらない心。揺れ動くことのない心理状態。「どんな時でも—を失わない」
へだて‐ごころ【隔て心】
打ち解けない心。隔意(かくい)。隔心(かくしん)。「(松虫ハ)いと—ある虫になむありける」〈源・鈴虫〉
へん‐しん【偏心】
1 中心からかたよっていること。 2 心がかたよっていること。また、その心。〈書言字考節用集〉
へん‐しん【変心】
[名](スル)考えが変わること。心変わり。「金に目がくらんで—する」
べっ‐しん【別心】
そむこうとする気持ち。ふたごころ。「頼朝—を存ぜずといへども」〈盛衰記・一三〉
ほう‐しん【放心】
[名](スル) 1 心を奪われたりして、魂が抜けたようにぼんやりすること。「あまりの出来事に—して立ちつくす」「—状態」 2 気にかけないこと。心配ごとを心から払いのけること。放念。「どうぞ御—...
ほう‐しん【芳心】
1 他人を敬って、その親切な心をいう語。芳志。芳情。「御—かたじけなく存じます」 2 他人に親切をつくすこと。「重盛出仕の度毎に—せられける」〈古活字本平治・中〉
ほか‐ごころ【外心】
他の人に向かう心。他に移る心。あだしごころ。「荒磯(ありそ)越しほか行く波の—我(あれ)は思はじ恋ひて死ぬとも」〈万・二四三四〉
ほっ‐しん【発心】
[名](スル) 1 仏語。悟りを得ようとする心を起こすこと。菩提心(ぼだいしん)を起こすこと。仏門に入ること。発菩提心。発起。発意。 2 物事を始めようと思い立つこと。「—して勉学に励む」