う‐しん【有心】
1 思慮・分別の深いこと。「大人びて—に物し給ふ人にて」〈栄花・根合〉 2 中世の歌学における美的理念の一。心情と言葉とが統一され、華やかさの中に寂しさを漂わす妖艶(ようえん)な余情美。心あり。...
ゆう‐しん【有心】
⇒うしん(有心)
うた‐ごころ【歌心】
1 和歌を詠もうとする心持ち。また、和歌についての素養。「多少の—はある」 2 和歌のもつ意味。和歌のモチーフ。歌の心。
うちつけ‐ごころ【打ち付け心】
突然生じた心。できごころ。「—ありて参り来むにだに」〈源・手習〉
うつし‐ごころ【現し心】
確かな心。理性のある心。正気。「—なく酔ひたるものに候」〈徒然・八七〉
うつし‐ごころ【移し心】
移りやすい心。移り気。「いで人は言のみぞよき月草の—は色ことにして」〈古今・恋四〉
うつつ‐ごころ【現心】
1 《夢うつつの心の意から》夢見るような気持ち。うつろな心。「はや七分の正気を失って、何(どこ)が何(なに)やら一向—で」〈紅葉・二人女房〉 2 しっかりした気持ち。正気。「肝魂も消え果て—なし...
うぶ【初/初心/産/生】
[名・形動] 1 (初・初心)世間ずれがしていないこと。ういういしいこと。また、そのさま。「そのまま信じるほど—ではない」 2 (初・初心)まだ男女の情を解しないさま。「—な娘」 3 (産・生)...
うら【心】
《「裏」と同語源で、表に見えないものの意から》 1 こころ。思い。内心。→心(うら)もなし 2 形容詞・動詞に付いて、心の中で、心の底からの意を表し、さらにその意が弱まって、何ということなく、何...
えこうほつがん‐しん【回向発願心】
三心の一。自分が修めた善根功徳を他にも振り向けて、自他ともに極楽浄土に往生しようと願う心。