は‐ぶし【歯節】
歯茎。また、歯。「怒りの—に噛みしめ食ひ裂き」〈浄・彦山権現〉
はら‐いせ【腹癒せ】
《「腹を居させる」の意か。その際の歴史的仮名遣いは「はらゐせ」》怒りや恨みを他の方に向けてまぎらせ、気を晴らすこと。
腹(はら)が癒(い)・える
怒りや恨みなどが解け、気が晴れる。「腹の癒えるだけの復讐(しかえし)を」〈天外・魔風恋風〉
腹(はら)が◦居(い)る
怒りがおさまる。気が済む。胸が静まる。「梶原この詞(ことば)に—◦ゐて」〈平家・九〉
腹(はら)が空(す)・く
空腹になる。腹が減る。「—・くと怒りっぽくなる」
はら‐だ・つ【腹立つ】
[動タ五(四)] 1 怒る。怒りの気持ちがおこる。腹が立つ。「—・つことの多い昨今の世相」 2 言い争う。けんかする。「何事ぞや。童べと—・ち給へるか」〈源・若紫〉 [動タ下二]「はらだてる...
腹(はら)に据(す)えか・ねる
怒りを心中におさめておくことができなくなる。がまんができない。「あの発言はどうにも—・ねる」 [補説]文化庁が発表した平成17年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方とされる「腹に据えかね...
腹(はら)を癒(い)や・す
怒りを晴らす。恨みなどを晴らす。「復讐をして—・す」〈荷風・地獄の花〉
はり‐さ・ける【張(り)裂ける】
[動カ下一][文]はりさ・く[カ下二] 1 中がいっぱいになって裂ける。ふくらみ過ぎて破れる。「のども—・けんばかりの大声」 2 悲しみや怒りで胸がいっぱいになり、たえられなくなる。「友の死に心...
ハンチントン‐びょう【ハンチントン病】
手・四肢・顔などの不随意運動と精神症状・行動異常・認知障害などを主な症状とする進行性の神経変性疾患。常染色体顕性遺伝性の疾患で、30〜40歳代で発症することが多い。大脳の線条体で神経細胞が変性・...