やる‐せ【遣る瀬】
(打消しの語を伴って用いる)思いを晴らす方法。また、施すべき手段。「其上に若し夜が眠られぬと来ると—も何もあったものじゃない」〈子規・墨汁一滴〉
やるせ‐な・い【遣る瀬無い】
[形][文]やるせな・し[ク] 1 思いを晴らすすべがない。せつない。「恋を失った—・い思い」 2 施すすべがない。どうしようもない。「様子が早う聞きたいとすがり責むるぞ—・き」〈浄・八百屋お七...
ゆう【勇】
[音]ユウ(呉) [訓]いさむ [学習漢字]4年 1 気力が盛んに奮い立つ。いさみ立つ。いさましい。「勇敢・勇気・勇士・勇壮・勇猛・勇躍/義勇・豪勇・大勇・忠勇・沈勇・蛮勇・武勇」 2 思いきり...
ゆう【憂】
[常用漢字] [音]ユウ(イウ)(漢) ウ(呉) [訓]うれえる うれい うい 1 物思いに沈む。心配する。心配事。うれい。「憂鬱(ゆううつ)・憂国・憂愁・憂慮/杞憂(きゆう)・同憂・内憂・忘憂...
ゆう‐もん【憂悶】
[名](スル)思い悩み、苦しむこと。「事業の不振に—する」
ゆうゆう‐じてき【悠悠自適】
[名](スル)世間のことに煩わされず、自分の思いのままに暮らすこと。「—の生活」
ゆう‐りょ【憂慮】
[名](スル)心配すること。思いわずらうこと。「—に堪えない」「事態を—する」
行(ゆ)き大名(だいみょう)の帰(かえ)り乞食(こじき)
旅行などで、行きはまるで大名のようにぜいたくをするが、帰りは旅費が足りなくなって、乞食のようにみじめな思いをすること。最初に無計画に金を消費したばかりに、あとで動きがとれなくなること。上(のぼ)...
ゆくり‐か
[形動ナリ] 1 思いがけないさま。突然であるさま。「山里の御歩(あり)きも—におぼし立つなりけり」〈源・総角〉 2 軽はずみであるさま。不用意なさま。「—にあざれたる事の」〈源・夕霧〉
ゆくり‐なく
[副]《形容詞「ゆくりなし」の連用形から》思いがけなく。突然に。「—言葉の糸ぐちがほぐれた」〈万太郎・露芝〉