おもう‐どち【思ふどち】
[連語]気の合った者どうし。親しい者どうし。「梅の花今盛りなり—かざしにしてな今盛りなり」〈万・八二〇〉
思(おも)う仲(なか)の小諍(こいさか)い
むつまじい二人は、かえって小さなけんかをよくするということ。思う余りの小諍い。思う仲のつづり諍い。
おもう‐に【思うに/惟うに】
[副]考えてみるに。推察すると。「—彼はああいう性格なのだ」
思(おも)うに任(まか)せ◦ない
望んだとおりに事が進まない。「意見が続出して議事進行が—◦ない」
思(おも)うに別(わか)れ思(おも)わぬに添(そ)う
好きな人とは結婚できないで、そうでない人と一緒になる。男女の縁は思いどおりにならないということ。
思(おも)う念力(ねんりき)岩(いわ)をも通(とお)す
どんなことでも一心に行えばできないことはない。
おもう‐ひと【思う人】
[連語] 1 いとしい人。恋人。おもいびと。 2 気の合った人。親しい友。「鶉(うづら)鳴く古りにし郷(さと)の秋萩を—どち相見つるかも」〈万・一五五八〉 3 自分をいとしく思い、かわいがってく...
おもう‐まま【思う儘】
[副]心に思うとおりに。思うさま。「ピアノを—(に)操る」
おもう‐よう【思ふ様】
[名]「おもうさま(思う様)」に同じ。「この人をかうまで思ひやり言とふは、なほ—の侍るぞ」〈源・澪標〉 [形動ナリ]「おもうさま(思う様)」に同じ。「大将いと—なる心地し給ふ」〈宇津保・...
おもえ‐らく【思えらく/以為らく/謂えらく】
[連語]《動詞「おもう」の已然形+完了の助動詞「り」のク語法「らく」》思っていることには。考えるには。「われ—、両者の短歌全く標準を異にす」〈子規・墨汁一滴〉 「蝦夷(えびす)—、軍衆なほ多(さ...