えん【怨】
[常用漢字] [音]エン(ヱン)(漢) オン(ヲン)(呉) [訓]うらむ 〈エン〉うらむ。うらみ。「怨恨・怨嗟(えんさ)/仇怨(きゅうえん)・旧怨・閨怨(けいえん)・私怨・衆怨・宿怨・積怨」 ...
おん【怨/苑/園/遠/厭】
〈怨〉⇒えん 〈苑〉⇒えん 〈園〉⇒えん 〈遠〉⇒えん 〈厭〉⇒えん
おん‐えん【恩怨】
情けとうらみ。「心残りのないように、—に清算をつけるのだった」〈秋声・縮図〉
きゅう‐えん【仇怨】
かたき。また、うらみ。「薩の—を忘るる勿(なか)れと」〈福沢・文明論之概略〉
きゅう‐えん【旧怨】
古くからのうらみ。
けい‐えん【閨怨】
夫と別れた婦人が、ひとり寝の寂しさをうらむこと。また、その気持ち。
し‐えん【私怨】
個人的なうらみ。「—を抱く」
しゅう‐えん【衆怨】
多くの人々のうらみ。「—の帰する所独君主一人の身に止ればなり」〈津田真道訳・泰西国法論〉
しゅく‐えん【宿怨】
かねてからの恨み。年来の恨み。旧怨。宿恨。宿意。「—を晴らす」
しゅん‐えん【春怨】
若い女性が春の気配に感じてもの思いにふけること。また、恋に嘆くこと。