こう【恍】
[ト・タル][文][形動タリ]うっとりとするさま。また、ぼんやりするさま。「—として夢中夢に入るの感あるのみ」〈福沢・福翁百話〉
こう‐こつ【恍惚】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 物事に心を奪われてうっとりするさま。「—として聴き入る」「—の境地」 2 意識がはっきりしないさま。「将軍はすでに疲れ切っていた…精神も次第に—となるほどだっ...
こうこつのひと【恍惚の人】
有吉佐和子の長編小説。昭和47年(1972)発表。認知症と老人介護の問題をテーマとする。昭和48年(1973)、森繁久弥主演により映画化。
こう‐ぜん【恍然】
[ト・タル][文][形動タリ]心を奪われてうっとりするさま。「吾を忘れて—と机によりかかりし折しも」〈露伴・露団々〉
とぼけ【恍け/惚け】
とぼけること。また、とぼけた人。→御恍(おとぼ)け
とぼけ‐がお【恍け顔】
とぼけた顔つき。とぼけづら。
とぼけ‐づら【恍け面】
「恍け顔」に同じ。
とぼけ‐もの【恍け者】
1 まぬけたふりをして、こっけいな言動をする人。 2 ぼんやりした人。うっかりもの。 3 しらばくれる人。
とぼ・ける【恍ける/惚ける】
[動カ下一][文]とぼ・く[カ下二] 1 聞かれたことに対して、わざと知らないふりをする。しらばくれる。「肝心の点になると—・ける」 2 どことなく間のぬけたこっけいな表情やしぐさをする。「—・...
ほ・れる【惚れる/恍れる/耄れる】
[動ラ下一][文]ほ・る[ラ下二] 1 (恋愛対象として)心惹かれ夢中になる。恋い慕う。「女に—・れる」 2 人物や物事の魅力にとりつかれ、心を奪われる。心酔する。「心意気に—・れる」 3 (「...