おんしゅうのかなたに【恩讐の彼方に】
菊池寛の小説。大正8年(1919)発表。耶馬渓、青ノ洞門由来を脚色。あだ討ちの非人間性と、ヒューマニズムの勝利を描く。
おん‐しょう【恩詔】
《「おんじょう」とも》情け深いみことのり。慈しみの仰せ言。
おん‐しょう【恩賞】
1 功績のあった者に対し、褒美(ほうび)として主君が金品・地位・領地などを与えること。また、そのもの。「—にあずかる」 2 恩返し。「かく厄介になれる—に」〈浮・永代蔵・五〉
おんしょう‐かた【恩賞方】
建武中興政府の職名。論功行賞を取り扱ったが、事務が遅延し、公平を欠いたために諸将の不満を買った。
おんしょう‐ぶぎょう【恩賞奉行】
室町幕府の職名。勲功を評定して恩賞を定めた。幕府の頭人・執事・奉行人などが兼任。
おん‐しらず【恩知らず】
恩を受けてもありがたいと思わず、それに報いる気のないこと。また、そういう人。「—の行い」
おん‐じゅつ【恩恤】
恵み哀れむこと。「其心を苦め身を労し暫くも安居せず、数々—の典を垂れ」〈阪谷素・明六雑誌一五〉
おん‐じょう【恩情】
情け深い心。慈しみの心。「—に富む」「—に感謝する」
おん‐じん【恩人】
情けをかけ、力になってくれた人。「命の—」
おん‐たい【恩貸】
[名](スル)情けを施すこと。慈しみの心をもって与えること。「射的銃一挺を—せよ」〈竜渓・浮城物語〉