しったんさんみつしょう【悉曇三密鈔】
江戸前期の悉曇研究書。7巻。浄厳(じょうごん)著。天和2年(1682)刊。悉曇の音韻・文法、梵字の意義を説き、真言の教義に言及。
しったん‐しょう【悉曇章】
悉曇の字母表。
しったん‐じもん【悉曇字門】
密教で、悉曇文字の42または50字のそれぞれに依託して、特殊な意義を表すこと。「阿」は不生不滅の意を表すとするなど。
しっ‐ち【悉知】
[名](スル)ことごとく知ること。知りつくすこと。知悉(ちしつ)。「武蔵かねて金内の実直の性格を—しているゆえ」〈太宰・新釈諸国噺〉
しつ【悉】
[人名用漢字] [音]シツ(漢) [訓]ことごとく 1 全部。ことごとく。「悉皆」 2 きわめ尽くす。「詳悉・知悉・不悉」
しつう‐ぶっしょう【悉有仏性】
仏語。一切の衆生(しゅじょう)は仏性をそなえているということ。
しつむ‐りつ【悉無律】
生体の神経線維や筋線維などの刺激に対する反応には、起きるか起きないかの二つしかないという法則。刺激が一定の大きさとなるまでは起こらずそれを超すと、刺激の大きさに無関係に同量の反応が起きる。全か無...
つぶさ‐に【具に/備に/悉に】
[副] 1 細かくて、詳しいさま。詳細に。「事の次第を—報告する」 2 すべてをもれなく。ことごとく。「—点検する」
ふつく‐に【悉に】
[副]ことごとく。すっかり。「—国の中の兵を発(おこ)して」〈欽明紀〉