くれ‐ぐれ【暗暗】
[副]《上代は「くれくれ」》心が暗く悲しみに沈むさま。また、思案に暮れるさま。「—と秋の日ごろのふるままに思ひ知られぬあやしかりしも」〈和泉式部日記〉
くれ‐ふたが・る【暗れ塞がる】
[動ラ四] 1 あたり一面が暗くなる。くれふさがる。「四方に—・りて、物も覚えずして侍りしを」〈今昔・二四・一一〉 2 心が暗くなる。悲しみに沈む。くれふさがる。「院の中—・りて、闇(やみ)に迷...
くれ‐まど・う【暗れ惑ふ】
[動ハ四]悲しみのために心がふさいで思案に迷う。心がくらんで迷う。「—・ふ心の闇も堪へがたき片はしをだに」〈源・桐壺〉
く・れる【暮れる/眩れる/暗れる】
[動ラ下一][文]く・る[ラ下二] 1 (暮れる)太陽が沈んであたりが暗くなる。夜になる。「日が—・れる」⇔明ける。 2 (暮れる)季節や年月が終わりに近づく。「今年も無事に—・れた」⇔明ける。...
グリーフ【grief】
(死別などによる)深い悲しみ。悲嘆。苦悩。嘆き。
グリーフ‐ケア【grief care】
《グリーフ(grief)は、深い悲しみの意》身近な人と死別して悲嘆に暮れる人が、その悲しみから立ち直れるようそばにいて支援すること。一方的に励ますのではなく、相手に寄り添う姿勢が大切といわれる。...
グリーフ‐ワーク【grief work】
《グリーフ(grief)は、深い悲しみの意》身近な人と死別して悲嘆に暮れる人がたどる心のプロセス。悲しみから精神的に立ち直っていく道程。喪の作業。癒しの作業。→グリーフケア
けつ‐るい【血涙】
激しい怒りや悲しみのために流す涙。血のなみだ。「—を絞る」
幻滅(げんめつ)の悲哀(ひあい)
理想としていたことが幻にすぎなかったと悟ったあとに感じる悲しみ。
心(こころ)咽(む)・す
悲しみで胸がいっぱいになる。「我妹子(わぎもこ)が植ゑし梅の木見るごとに—・せつつ涙し流る」〈万・四五三〉