ひ‐とう【悲悼】
[名](スル)悲しみいたむこと。「先見の明なきを—するに」〈井上勤訳・狐の裁判〉
ひ‐どう【悲慟】
悲しみなげいて大声で泣くこと。
ひのうつわ【悲の器】
高橋和巳の長編処女小説。エリート大学教授がスキャンダルから転落していく様を描く。昭和37年(1962)、第1回文芸賞長編部門受賞。昭和38年(1963)ドラマ化。
ひ‐ふう【悲風】
さびしく悲しそうに吹く風。悲しみを誘う風。「一句—のごとく耳をかすめて」〈蘆花・思出の記〉
ひふう‐さんう【悲風惨雨】
悲しみを誘う風とむごい雨。苦しみの多い人生や生活をいう。「—ならび至り、力なく光なく」〈独歩・わかれ〉
ひ‐ふん【悲憤】
[名](スル)悲しみ、いきどおること。「—の涙」「それらを二重に—する気持で」〈宮本・伸子〉
ひふん‐こうがい【悲憤慷慨】
[名](スル)世情や自分の運命などについて、憤慨し、嘆き悲しむこと。「不正の横行を—する」
ひ‐ほう【悲報】
悲しい知らせ。「—に接する」
ひ‐ぼ【悲母】
慈悲深い母。慈母。「—観音」
ひ‐めい【悲鳴】
[名](スル) 1 悲しんで鳴くこと。また、その声。「家鶏は窮屈なる籠に—す」〈独歩・愛弟通信〉 2 苦痛・恐怖などのために声をあげること。また、その声。「激痛に—をあげる」「またまた—する新太...