すが・る【縋る】
[動ラ五(四)] 1 頼りとするものにつかまる。「命綱に—・る」「手すりに—・って歩く」 2 助力を求めて頼りとする。「人の情けに—・る」 [可能]すがれる[ラ下一]
すね‐はたば・る【拗ねはたばる】
[動ラ四]すねて強情を張る。「情け知らぬ親方と—・って、勤め粗末にするやつら」〈浄・傾城酒呑童子〉
世間(せけん)に鬼(おに)はない
世の中には無慈悲な人ばかりでなく、情け深い人もいるものだ。渡る世間に鬼はない。
そうじょう‐の‐じん【宋襄の仁】
《「春秋左伝」僖公二二年から》無益の情け。つまらない情けをかけてひどい目にあうこと。宋の襄公が楚(そ)と戦ったとき、公子の目夷(もくい)が敵が陣を敷かないうちに攻めようと進言したが、襄公が人の困...
そう‐よう【蒼鷹】
1 羽毛が青色を帯びている鷹(たか)。しらたか。 2 《1が猛々しいところから》情け容赦のない役人のたとえ。「郅都(しっと)—の忠心の翼も折れ、勅勘の身と成り給ひ」〈浄・嫗山姥〉
旅(たび)は情(なさ)け人(ひと)は心(こころ)
旅では人の情けが何よりもありがたく感じられるし、また、人は心の持ち方が最も大切である。
旅(たび)は道連(みちづ)れ世(よ)は情(なさ)け
旅では道連れのあることが心強く、同じように世を渡るには互いに情けをかけることが大切である。
つまさ・れる
[動ラ下一][文]つまさ・る[ラ下二] 1 強く心を動かされる。「人の情けに—・れる」 2 自分の身にひきくらべて同情・哀切の念が起こる。「身に—・れてもらい泣きする」
つゆ【露】
[名] 1 晴れた朝に草の上などにみられる水滴。地面や物体が露点以下の温度まで冷えると、大気中の水蒸気が凝結して生じる。「葉に—を置く」《季 秋》「市人の物うちかたる—のなか/蕪村」 2 わず...
てい‐ちょう【啼鳥】
鳴く鳥。さえずる鳥。また、鳥の鳴き声。「落花—の情けも心に浮ばぬ」〈漱石・草枕〉