
2 わずかなこと。「露の情け」「露の間」
3 はかなく消えやすいこと。「断頭台の露と消える」「露の命」
5 掛け物の風帯の端をとじた糸の余りを両端へ出したもの。
6 涙にたとえていう語。
「あはれてふ言の葉ごとに置く―は昔を恋ふる涙なりけり」〈古今・雑下〉
7 祝儀。心付け。
「一人に五、六両づつ―打ちければ」〈浮・好色盛衰記〉
8 豆板銀 (まめいたぎん) の異称。
「前巾着に細かなる―を盗みためて」〈浮・一代男・一〉
1 あとに打消しの語を伴って、それを強める気持ちを表す。少しも。まったく。「そんなこととは露知らずにいた」「彼の話を露疑わなかった」
2 程度がわずかであるさま。少し。ちょっと。
「―あしうもせば沈みやせむ」〈枕・三〇六〉