
2 その身に感じられる人々のようす。また、世の中の動きやありさま。「浮世の風は冷たい」「娑婆 (しゃば) の風」「野党に風が吹く」
3 寄席芸人用語で、扇子のこと。
4 (多く「風邪」と書く)鼻・のど・気管などのカタル性炎症。くしゃみ・鼻水・鼻詰まり・のどの痛み・咳 (せき) ・痰 (たん) や発熱・頭痛・倦怠感 (けんたいかん) などの症状がみられ、かぜ症候群ともいう。感冒。ふうじゃ。「風邪をひく」《季 冬》「縁談や巷 (ちまた) に―の猛 (たけ) りつつ/草田男」
5 風習。習わし。
「久方の月の桂も折るばかり家の―をも吹かせてしかな」〈拾遺・雑上〉