く‐く【煦煦】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 日の光などが暖かなさま。「—たる春日(しゅんじつ)に背中をあぶって」〈漱石・草枕〉 2 恵みを与えるさま。「自然主義の文芸は…偏えに—熙々(きき)の情趣に乏し...
く・む【汲む/酌む】
[動マ五(四)] 1 器物や手のひらなどを使って、水などをすくい取る。また、ポンプなどの機械によって水などを容器に移し入れる。「井戸水を—・む」「釜から茶柄杓(びしゃく)で湯を—・む」 2 酒・...
こう‐か【効果】
1 ある働きかけによって現れる、望ましい結果。ききめ。しるし。「薬の—が現れる」「宣伝—」「—覿面(てきめん)」 2 演劇・映画などで、その場面に情趣を加える技術および方法。雨音・風音・煙・雪な...
こころ‐あ・り【心有り】
[連語] 1 思いやりがある。「三輪山をしかも隠すか雲だにも—・らなも隠さふべしや」〈万・一八〉 2 思慮分別がある。道理をわきまえている。「汝は鳥の王なり。我は獣の王なり。互ひに—・るべし」〈...
こころ‐ある【心有る】
[連体] 1 思慮・分別がある。道理をわきまえている。「—人々の顰蹙(ひんしゅく)を買う」⇔心無い。 2 物事の情趣を解することができる。「—人の集まり」⇔心無い。
心(こころ)知(し)・る
事情・気心・情趣などを理解する。「ひそかに—・れる人と言へりける歌」〈土佐〉
こころ‐づけ【心付け】
1 気をつけること。注意。配慮。心添え。「夕飯には母親の—で一銚子付けて」〈紅葉・多情多恨〉 2 世話になる人に感謝の気持ちを示すために与える金銭や品物。祝儀。チップ。「使用人に—を渡す」 3 ...
こころ‐な・い【心無い】
[形][文]こころな・し[ク] 1 思慮がない。無分別である。「—・い観光客が残したごみ」⇔心ある。 2 他人に対して思いやりがない。情がない。「病人にとっては—・い言葉だ」 3 情趣を解しない...
こころ‐ふか・し【心深し】
[形ク] 1 深く慎重に考えるさま。思慮深い。「いと—・くありがたき心ゆるびも侍らず」〈宇津保・蔵開下〉 2 情が深い。人情がこまやかである。「ただ我になりてみるだに涙とどめがたく、—・く書きつ...
さっ‐ぷうけい【殺風景】
[名・形動]《「殺」は、けずる、そぐ意》 1 眺めに情趣が欠けていたり単調だったりして、見る者を楽しませないこと。また、そのさま。「—な冬の浜辺」「—な高速道路」 2 おもしろみも飾りけもなく、...