餅(もち)を搗(つ)・く
1 餅つきをする。《季 冬》「—・く湯気がつつむよ日がくるめく/草田男」 2 蚊の群れが上下し合う。 3 男女が情を交わす。交合する。
もったい‐くさ・い【勿体臭い】
[形][文]もったいくさ・し[ク]いかにももったいぶっている。「一寸座るにも—・く」〈紅葉・多情多恨〉
もつれ【縺れ】
もつれること。「糸の—」「感情の—」
もと‐き【本木】
1 木の根もとの部分。⇔末木(うらき)。「その伽羅に—と末木との二つありて」〈鴎外・興津弥五右衛門の遺書〉 2 作品などを構想する中心となる材料。「昔物語などの、一興ある事を、—にとりなして事を...
もの‐がた・る【物語る】
[動ラ五(四)] 1 ある事柄について話をする。あるまとまった話をする。「寺の縁起を—・る」 2 ある事実が、事情をよくあらわす。「往時の繁栄を—・る出土品」 [可能]ものがたれる
物(もの)が無(な)・い
1 身も蓋もない。風情がなくつまらない。 2 命がない。
ものき‐ぼし【物着星】
指の爪にできる白い斑点。女性などが衣服を得る前兆として喜ぶのでいう。「—形見をもらふ情なさ」〈柳多留・二三〉
もの‐ごころ【物心】
世の中の物事や人間の感情などについて理解できる心。分別。「—が付く」
もの‐ぞこない【物損なひ】
物の情趣をそこなうこと。興をさますこと。「袿(うちぎ)姿にてゐたるこそ、—にてくちをしけれ」〈枕・八三〉
ものによせておもいをのぶる‐うた【寄物陳思歌】
万葉集で相聞(そうもん)に属する歌の一類。ある物によせて間接的に心情を述べた歌。